跳ね上げ
はねあげ
形容詞-語幹
標準
flip-up
文例 · 用例
忽ち奧さんが白い華奢な手を伸べて、夜着を跳ね上げた。
— 森鴎外 『半日』 青空文庫
あの建物の裏には跳ね上げ式の出口があって、ポールズ埠頭の角がそばなのだが、あそこに口がついていれば、月のない夜、何が通っているのか何か不思議な話でもしてくれるかもしれぬ。
— THE MAN WITH THE TWISTED LIP 『唇のねじれた男』 青空文庫
いつやらの暴風に漁船が一艘|跳ね上げられて、松林の松の梢に引つ懸つてゐたといふ話のある此砂山には、土地のものは恐れて住まない。
— 森鴎外 『妄想』 青空文庫
間もなく粘土がすっかり剥ぎ取られると、技師は閂を跳ね上げて、力まかせに鉄扉を引き開いた。
— 大阪圭吉 『坑鬼』 青空文庫
次の瞬間には、食堂をうちから跳ね上げるような轟音になって「万歳」が叫ばれた。
— 小林多喜二 『工場細胞』 青空文庫
岩窟のような機械の櫓が、風を跳ね上げながら振動した。
— 横光利一 『上海』 青空文庫
宮子は床に落ちている上長衣を足で跳ね上げた。
— 横光利一 『上海』 青空文庫
」と言つて、手の甲でぽんと跳ね上げた。
— 大正六(一九一七)年 『茶話』 青空文庫