雑漁
ざつりょう
名詞
標準
文例 · 用例
最も有望な第一期の仕事は六月一杯で終はり、七月は、蟹の新たに發育する時で、取つてもちひさくて駄目だし、その上、雜漁者等が昆布の採集に忙しいから、鑵詰製造業は一時中止の姿だ。
— 放浪 『泡鳴五部作』 青空文庫
建網漁場入札税金の引き下げ、漁網の間隔擴張、漁期の延長、雜漁者の刺し網制限等、諸問題の爲めに建網家等が隨分強硬になつてゐるのを、長官はこの大會で相談的に融和折衷しようとするのだ。
— 放浪 『泡鳴五部作』 青空文庫
蟹一疋に附き、マオカで二十錢から二十五錢もしたのに、少し不便なオタトモでは始終八錢の値段を保つてゐたが、それも雜漁者數名を抱へて置けば、ずツと安い割合になること。
— 放浪 『泡鳴五部作』 青空文庫
そして、そのあがり高はすべて海上から直ぐお暇してしまふので、樺太に落ちる金と云つては、ただ小資本家なる雜漁者の手から落ちるだけになつた。
— 斷橋 『泡鳴五部作』 青空文庫