民譚集
みんだんしゅう
名詞
標準
collection of folk stories
文例 · 用例
すべて賓国を乗っ取った話(『民俗』二年一報、予の「話俗随筆」に類話多く出づ)、また柳田君の『山島民譚集』に蒐めた、河童が接骨方を伝えた諸説の原話らしい、『幽明録』の河伯女が夫とせし人に薬方三巻を授けた話などを取り雑ぜた作と見ゆ。
— 田原藤太竜宮入りの話 『十二支考』 青空文庫
その蛟が仏国の竜同様変遷したものか今日河童を加賀、能登でミヅチ、南部でメドチ、蝦夷でミンツチと呼ぶ由、また越後で河童|瓢箪を忌むという(『山島民譚集』八二頁)。
— 田原藤太竜宮入りの話 『十二支考』 青空文庫
柳田君の『山島民譚集』に、河童の類語を夥しく蒐めたが、水蛇については一言も為れ居ぬ。
— 蛇に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
熊楠いう、これは我邦に多き駒形明神駒形石(『木曾路名所図会』信州塩灘駅条下に出づ、『山島民譚集』一参照)と等しく、上世馬を崇拝した遺跡であるまいか。
— 馬に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
第11図 マハエヴリプラームにある二猴の彫像 猴を馬厩に維ぐ事については柳田君の『山島民譚集』に詳説あり、重複を厭いここにはかの書に見えぬ事のみなるべく出そう。
— 猴に関する伝説 『十二支考』 青空文庫
然し柳田君の山島民譚集一に馬の髑髏を柱に懸けて鎭宅除災の爲めにし又家の入口に立てゝ魔除とする等の例を擧げたのを見ると、橋本氏のも丁抹で馬を生埋する如く家のヌシとして其靈が家を衞りくれるとの信念よりしたと考へらる。
— 南方熊楠 『人柱の話』 青空文庫
(九月二十六日) 水怪 河童の考証は柳田国男氏の山島民譚集に尽してゐる。
— 芥川龍之介 『雑筆』 青空文庫
(何しろ河童の強敵に獺のゐるなどと云ふことは「水虎考略」の著者は勿論、「山島民譚集」の著者柳田国男さんさへ知らずにゐたらしい新事実ですから。
— 芥川龍之介 『河童』 青空文庫
作例 · 標準
その作家は、生涯をかけて東北地方に伝わる古い民譚を集め、一冊の民譚集としてまとめた。
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図書館の片隅で見つけた古い民譚集を開くと、懐かしい故郷の風景が目に浮かぶようだ。
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グリム兄弟の民譚集は、単なる童話集を超えて、当時の言語学や民俗学の貴重な資料となっている。
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