縁覚
えんがく
名詞
標準
pratyekabuddha (one who achieves enlightenment without a teacher)
文例 · 用例
そのごとく声聞や縁覚よりは菩薩|迥かに功徳殊勝なりとし、観音救世の績殊に著しいから、前述五百商人を救うた天馬などをその化身とし、追々馬は皆観音の眷属としたのじゃ。
— 馬に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
しかし維摩の態度に何処か洞※の方便を以て或は鬼面の方便に位置して、声聞縁覚に対したやうな形がある。
— 田山録弥 『生滅の心理』 青空文庫
ところで弘法大師はこの呪文をば、声聞と縁覚と菩薩と仏の真言として四通りに配釈しておりますが、声聞と縁覚とは小乗、菩薩と仏とは大乗(第一講を見よ)でありますから、結局大小乗一切の仏教は、ことごとくこの「般若波羅蜜多」という一つの呪に摂まってしまうわけです。
— 高神覚昇 『般若心経講義』 青空文庫
峻烈な自己批判から完全に目を掩ふたところで「人間ができた」といふことになり、恰も人生の深処に徹したかの盛観をなす、まことに孤り静かな印度の縁覚を目のあたりに見る荘厳だが、根底に於てこれほど相対的な功利的計算をはたらかしたものは珍らしい。
— 坂口安吾 『枯淡の風格を排す』 青空文庫
仏教に声聞、縁覚といふ悟入の段階があるやうだが、一般に精神病院の人々は、自分の観察によれば、各自縁覚的な境地を所有するところの熱心なる求道者のやうである。
— 坂口安吾 『盗まれた手紙の話』 青空文庫
仏教に於ては孤独なる哲人を声聞縁覚と言ふです。
— 坂口安吾 『金銭無情』 青空文庫
峻烈な自己批判から完全に目を掩うたところで「人間ができた」ということになり、恰も人生の深処に徹したかの盛観をなす、まことに孤り静かな印度の縁覚を目のあたりに見る荘厳だが、根柢に於て、これほど相対的な功利的計算をはたらかせたものは珍しい。
— 坂口安吾 『枯淡の風格を排す』 青空文庫
声聞とは言うまでもなく釈尊の声教を聞いて煩悩を断じ、進んで涅槃に入らんとするの徒で、縁覚・菩薩とともに仏徒三乗の一つである。
— 喜田貞吉 『俗法師考』 青空文庫
作例 · 標準
仏典には、師を持たずに独りで悟りを開いた縁覚の存在が説かれている。
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彼は自力で真理に到達した高僧を、まるで現代の縁覚のようだと評した。
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縁覚の教えは、他者の導きを必要としない自己完結の智慧を強調する。
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修行者が縁覚の境地に至るには、深い洞察力と孤独な探求が必要とされる。
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