慣れた
なれた
形容詞-語幹
標準
experienced
文例 · 用例
そして低い見慣れた天井がその不快の根本の起因ででもあるやうに三日に一度は天井のことを口にした。
— 中原中也 『その頃の生活』 青空文庫
右手のほうでひいているメロディだけを聞くとそれは前から耳慣れた「春の歌」であるが、どうかして左手ばかりの練習をしているのを幾間か隔てた床の中で聞いていると、不思議に前の書中の幻影が頭の中によみがえって来て船戦の光景や、セント・オラーフの奇蹟が幾度となく現われては消え、消えては現われた。
— 寺田寅彦 『春寒』 青空文庫
日常見慣れた現象をただ時間の尺度を変えて見せられただけの事である。
— 寺田寅彦 『春六題』 青空文庫
いくら写真を撮し慣れた人でも、これくらい写真機に対して自然に撮させた顔も尠なかろう。
— 岡本かの子 『みちのく』 青空文庫
いつも見慣れた途中の駅や風景やが、すっかり珍しく変ってしまって、記憶の一片さえも浮ばないほど、全く別のちがった世界に見えるだろう。
— 散文詩風な小説 『猫町』 青空文庫
そして一旦それが解れば、始めに見た異常の景色や事物やは、何でもない平常通りの、見慣れた詰らない物に変ってしまう。
— 散文詩風な小説 『猫町』 青空文庫
如何にも物慣れた、形の好い恰好に踊り續けながら、時時|眞面になる女の顏には、外の女達とは際立つて品の好い、が、同時に強く人の眼を奪ふやうな魅力のある笑ひが始終たたへられてゐた。
— 南部修太郎 『ハルピンの一夜』 青空文庫
使い慣れた古道具や、襤褸や、貯えてあった薪などを、親戚や近所の者達に思い切りよくやってしまった。
— 黒島傳治 『老夫婦』 青空文庫
作例 · 標準
ベテラン店員の慣れた手つきで、山積みの商品が次々と梱包されていく。
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彼は海外出張にも慣れたもので、パッキングから現地の手配まで完璧にこなす。
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慣れた道だからといって油断せず、安全運転を心がけることが大切だ。
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