曝
曝
名詞
標準
文例 · 用例
彼らは銃剣で敵を突き刺し、その辮髪をつかんで樹に巻きつけ、高梁畠の薄暮の空に、捕虜になった支那人の幻想を野曝しにした。
— 萩原朔太郎 『日清戦争異聞(原田重吉の夢)』 青空文庫
彼らは銃剣で敵を突き刺し、その辮髪をつかんで樹に巻きつけ、高粱畠の薄暮の空に、捕虜になった支那人の幻想を野曝しにした。
— 萩原朔太郎 『日清戦争異聞』 青空文庫
そんな年寄りになるまで生きていて、人から老人扱いをされ、浅ましい醜態を曝して徘徊する位なら、今の中に早く死んだ方がどんなにましかも知れない。
— 萩原朔太郎 『老年と人生』 青空文庫
断じて自分は、そんな老醜を世に曝すまいと決心していた。
— 萩原朔太郎 『老年と人生』 青空文庫
故芥川龍之介の自殺については、色々な動機が臆測されているけれども、或る確かな一説によれば、あの美的観念の極度に強い小説家は、常に自分の容貌のことばかり気にして、老醜を曝すのを厭がっていたということだから、あるいはおそらくそうしたことが、有力な動機になっていたかも知れないのである。
— 萩原朔太郎 『老年と人生』 青空文庫
その椰子の木には、ずつと前から、長い時間の風雨に曝され、一枚の古い木札が釘づけてあつた。
— 萩原朔太郎 『宿命』 青空文庫
ひとり友の群を離れて、クロバアの茂る校庭に寢轉びながら、青空を行く小鳥の影を眺めつつ艶めく情熱に惱みたり と歌つた中學校も、今では他に移轉して廢校となり、殘骸のやうな姿を曝して居る。
— 萩原朔太郎 『宿命』 青空文庫
むしろこの二つの文学は、彼のあらゆる作品的欠点を無恥に曝露したものだと思ふ。
— 俳人としての芥川龍之介と室生犀星 『小説家の俳句』 青空文庫