雲中
うんちゅう
名詞
標準
in the clouds
文例 · 用例
雲中の夢 上にあげたる如き白雲の中に眠りても人の夢は猶塵境に迷ひて、おろかなる事のみ見るものなり。
— 幸田露伴 『雲のいろ/\』 青空文庫
かれは未だ二十二歳の筈であるが、その、本郷の下宿屋の一室に於いて、端然と正座し、囲碁の独り稽古にふけっている有様を望見するに、どこやら雲中白鶴の趣さえ感ぜられる。
— 太宰治 『令嬢アユ』 青空文庫
すは津波こそ、はや逃げよ、と老若男女われさきにと逃迷ひしかど、しばしが間に打寄て、民屋田畑草木禽獣まで少しも残らず海底のみくづと成れば、生残る人民、海辺の村里には一人もなし、扨こそ初に神々の雲中を飛行し給ひけるは此大変ある事をしろしめして此地を逃去り給ひしなるべしといひ合て恐れ侍りぬと語りぬ。
— 太宰治 『津軽』 青空文庫
尾崎徳太郎君も私の内で雲中語といふ合評をする席へ、一度來てくれたことがある。
— 森林太郎 『長谷川辰之助』 青空文庫
五原・朔方・雲中・上谷・雁門などが、その例年の被害地である。
— 中島敦 『李陵』 青空文庫
そのとき途中で雲中の北方を戍る衛兵らに会い、彼らの口から、近ごろ漢の辺境では太守以下|吏民が皆白服をつけていることを聞いた。
— 中島敦 『李陵』 青空文庫
判官たる基督は雲中に立てり。
— IMPROVISATOREN 『即興詩人』 青空文庫
梁巫に天地、天社、天水、房中、堂上の屬を祠らしめ、晋巫に五帝、東君、雲中君、巫社、巫祠、族人炊の屬を祠らしめ、秦巫に杜主、巫保族涌塵起して漢の世を混亂眩惑に導いたのである。
— 幸田露伴 『道教に就いて』 青空文庫
作例 · 標準
例句