摘み食い
つまみぐい
名詞
標準
文例 · 用例
便所掃除のごとき汚い役まわりもあれば、炊所係のごとき摘み食いのできる役廻りもある。
— 堺利彦 『獄中生活』 青空文庫
意地が穢くて、摘み食いをするのが得意であり、台所から食堂まで料理を運んで来る間に、栗の甘煮などが一つ二つ減っていたりするのは始終であること。
— 中巻 『細雪』 青空文庫
富山松平藩から通報でもあったらしく、到るところに番士が見張っているし、街道の掛け茶屋さえ例外ではなく、空腹に耐えかねて店の品を摘み食いすれば、代価を置いてゆくのに「泥棒」とか「食い逃げ」などと喚きたてられた。
— 山本周五郎 『ひとごろし』 青空文庫