木枕
きまくら異読 こまくら
名詞
標準
wooden pillow
文例 · 用例
顏は雪白のガーゼに蔽はれてゐて見えないが、髮の毛は、艶をこそは失つたけれども、漆のやうな黒さで木枕から解剖臺の上に乘り餘るほど豐かだつた。
— 有島武郎 『實驗室』 青空文庫
「ちょいと手を借してくんねえ」 友吉に手伝わさせて、半七は押入れから寝道具をひき出してみると、枕は坊主枕一つと木枕二つ、掛蒲団と敷蒲団も三、四人分を貯えてあるらしかった。
— 十五夜御用心 『半七捕物帳』 青空文庫
寂心は後へ一足引いたが、恰もそこに在った木枕を取って中へ打込み、さらりと戸をしめて院外へ出て帰ってしまった。
— 幸田露伴 『連環記』 青空文庫
木枕型の赤い空氣枕に頭をのせ、膝を折り立てながら、向う向きになつたまま講談雜誌らしいものを讀んでゐるのである。
— 南部修太郎 『女盗』 青空文庫
以前のように表をうしろにして、左の耳を木枕に当て、右の耳の上まで蒲団を引っかぶって、なるべくその声を聞かないように寝ころんでいると、さすがに一日の疲れが出て、いつかうとうとと眠ったかと思うと、このごろの長い夜ももう明けかかって、戸の隙間から暁のひかりが薄白く洩れていた。
— 岡本綺堂 『くろん坊』 青空文庫
患者も附添人も木枕で昼寝をしていた。
— 中島敦 『光と風と夢』 青空文庫
疲れ切っている二人は木枕に頭を乗せるとすぐに高いびきで寝付いてしまったが、およそ一※も経つかと思うころに紋作はふと眼をさました。
— 人形使い 『半七捕物帳』 青空文庫
木枕に押しつけていた耳が痛むので、かれは頭をあげて匍匐いながら、枕もとの煙草入れを引きよせて先ず一服すおうとするときに、部屋の外の廊下で微かにかちりかちりという音がきこえた。
— 人形使い 『半七捕物帳』 青空文庫
作例 · 標準
昔の旅人は、道中で木枕を使って短時間の仮眠をとったという記録が残っている。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
「え、この旅館の寝具、まさかの木枕しかないの?硬くて寝にくいかも…」
幻辭AI · gemini-2.5-flash
木枕は硬くて頭には合わないが、使用すると姿勢が良くなる効果があるとも言われている。
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