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空寂

くうじゃく
名詞
1
標準
complete emptiness (i.e. as a denial of the inherent existence of all things)
文例 · 用例
仏教では、この方法を「灰身滅智の空寂」(肉体も精神も罪悪の基として否定する教えすなわち小乗仏教)と言って、肉体も精神もみな罪悪の基として否定するやり方で、本当の仏教(大乗仏教)からは、これを低級な仏教すなわち小乗仏教として嫌います。
岡本かの子 仏教人生読本 青空文庫
行乞はまことにむつかしい、自から省みて疚しくない境地へはなか/\達せない、三輪空寂はその理想だけれど、せめて乞食根性を脱したい、今日の行乞相は悪くなかつたけれど、第六感が無意識にはたらくので嫌になる。
大田 行乞記 青空文庫
与へる人のいろ/\さま/″\が考へられる、三輪空寂は理想だ、せめて二輪空寂になりたい。
広島・尾道 行乞記 青空文庫
伊留満喜三郎 それわが神でいゆすは天地六合の唯一神、宇宙万象の能造の主、天地空寂のうちに万象を造り、かるが故に日月星宿光を放つて、明歴々として東湧西没の時を違へず、地には千木万草あつて、飛鳥落葉の期を誤たず。
木下杢太郎 南蛮寺門前 青空文庫
周囲の空寂と神秘との迷信的な不気味さ。
中島敦 光と風と夢 青空文庫
まして聖人の学問は仏教や道教の学問が空寂清虚を尊ぶのと異なり、全て皆これ実際のことで、現実離れしたものでは無いので、その学問が次第に成熟するに従って、日常行動の一挙手一投足の間にも、その徳光・道光は自然と溢れ出し、人の認めるところとなるのは自然な成り行きである。
幸田露伴 悦楽(現代訳) 青空文庫
ぐうたら手記(覚書) 行乞 三輪空寂、三つの功徳      一、腹を立てなくなつた事      一、物を粗末にしなくなつた事      一、何を食べてもおいしくなつた事 年の暮 年くれぬ笠きて草鞋はきながら 冬ごもり 冬ごもりまたよりそはむこの柱□月と緑平と私と酒。
種田山頭火 其中日記 青空文庫
――宿酔気味――散歩――山口へ――Sさん、Wさん、Fさん、――酔境空寂、――最終バスで帰庵、――風呂敷包も、下駄も、何もかもなくなつてしまつた、――あゝさつぱりした、よかつた!
昭和十三年 旅日記 青空文庫
2
標準
quiet and lonely
空寂(くうじゃく) — 幻辞.com