上り段
のぼりだん
名詞
標準
doorstep
文例 · 用例
するとやがて人の気はいがして、左方の上り段の上に閉じられていた間延びのした大きな障子が、がたがたと開かれて、鼠木綿が斑汚れした着附に、白が鼠になった帯をぐるぐるといわゆる坊主巻に巻いた、五分苅ではない五分|生えに生えた頭の十八か九の書生のような僮僕のような若僧が出て来た。
— 幸田露伴 『観画談』 青空文庫
すると頓て人の気はひがして、左方の上り段の上に閉ぢられてゐた間延びのした大きな障子が、がた/\と開かれて、鼠木綿が斑汚れした着附に、白が鼠になつた帯をぐる/\と所謂坊主巻に巻いた、五分苅では無い五分生えに生えた頭の十八か九の書生のやうな僮僕のやうな若僧が出て来た。
— 幸田露伴 『観画談』 青空文庫
『パパ、カムダウン、サッパー、イズ、レディ』と三人の子供が上り段のところから、声を揃えて案内するのが例でした。
— 小泉節子 『思い出の記』 青空文庫
それを上りきる時分に、菅は滑かな木造の欄に手を置いて、捨吉の方を顧みながら、「岸本君、君は覚えているか……僕等が初めて口を利いたのもこの上り段のところだぜ」「そうそう」と捨吉も思出した。
— 島崎藤村 『桜の実の熟する時』 青空文庫
土蔵の上り段がある。
— 島崎藤村 『桜の実の熟する時』 青空文庫
」 と父は上り段に腰掛け仰向けになって了った。
— 加能作次郎 『恭三の父』 青空文庫
」とお光は言つたが、平三はそれを聞かぬものの如く黙つて、如何にも鹿爪らしく母の立つて居る前の上り段の板間に横向に坐つて丁寧に頭を下げ、「帰りました、御機嫌|能う。
— 加能作次郎 『厄年』 青空文庫
侯爵閣下は馬車から出て、火把を先に立てて、浅く段をつけた幅広の上り段を上って行ったが、その火把はあたりの暗闇を掻き乱し、彼方の樹の間の厩の大きな建物の屋根にいる一羽の梟から声高い抗議を受けたほどであった。
— 上巻 『二都物語』 青空文庫
作例 · 標準
古い日本家屋の玄関には、立派な上り段があった。
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彼は上り段に腰掛けて、ゆっくりと靴を履いた。
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猫が上り段で日向ぼっこをしている。
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