儀表
ぎひょう
名詞
標準
(a) model
文例 · 用例
道衍のと与に酒肆に飲ましめ、王みずから衛士の儀表堂々たるもの九人に雑わり、おのれ亦衛士の服を服し、弓矢を執りて肆中に飲む。
— 幸田露伴 『運命』 青空文庫
私のいま夢想する境涯は、フランスのモラリストたちの感覚を基調とし、その倫理の儀表を天皇に置き、我等の生活は自給自足のアナキズム風の桃源である。
— 太宰治 『苦悩の年鑑』 青空文庫
されば、今迄此處の講堂に出入した幾千と數の知れぬうら若い求學者の心よりする畏敬の情が、自ら此老先生の一身に聚つて、其痩せて千年の鶴の如き老躯は、宛然これ生きた教員の儀表となつて居る。
— 石川啄木 『葬列』 青空文庫
禿頭に産毛が生えた様な此旧城の変方などは、自分がモ少し文学的な男であると、『噫、汝|不来方の城よ※ 汝は今これ、漸くに覚醒し来れる盛岡三万の市民を下瞰しつつ、……文明の儀表なり。
— 石川啄木 『葬列』 青空文庫
されば、今迄此処の講堂に出入した幾千と数の知れぬうら若い求学者の心よりする畏敬の情が、自ら此老先生の一身に聚つて、其痩せて千年の鶴の如き老躯は、宛然これ生きた教育の儀表となつて居る。
— 石川啄木 『葬列』 青空文庫
社会の儀表たるべき人々が多数は見苦しい利己主義に専心し、その少数の尊敬に値する人々にしても纔に善い意味の個人主義生活に停滞しているに過ぎません。
— 与謝野晶子 『三面一体の生活へ』 青空文庫
儀表鞣さざる象皮の如く、受精せざる蛋の如く、胎を出でて早くも老いし顔する駱駝の子の如く、目を過ぐるもの、凡そこの三種を出でず。
— 與謝野晶子 『晶子詩篇全集』 青空文庫
彼らは知識において一般国民よりもすぐれていたのはもちろん、道徳的にもまた国民の儀表たるべきものとしてみずからも任じ人もまたこれを許していたのである。
— 末弘厳太郎 『役人の頭』 青空文庫