保安林
ほあんりん
名詞
標準
forest reserve
文例 · 用例
それなのに、中腹の柵の中には保安林と書いてあつた。
— ――北海道の旅より―― 『摩周湖紀行』 青空文庫
全体は殆んど円形に近く、保安林の立並んだ周辺九里、中央に一つ屹立している中島には、水辺より頂まで原生林が欝蒼と茂り、五号色の碧水が、最深度千八百米突まで、深々と湛えている、比類稀なほど円満な湖水である。
— 豊島与志雄 『故郷』 青空文庫
私もあのへんまで保安林の切株検査にまいります。
— タラノ音頭 ――コルシカ島の巻―― 『ノンシャラン道中記』 青空文庫
かういふわけで、森林は洪水の害を防ぎ、河の水を不斷に絶えず流し、水田をもからさないといふ點で、土地を安全に保つてくれる效用があることがわかつて來たので、以來はじめて森林を保護して育てるようになり、なほ國土の保安のために森林の一部を『保安林』といふものにして、永久に伐らないで置くようにもなつたのです。
— 本多靜六 『森林と樹木と動物』 青空文庫
その大部分は保安林の編入及び解除の告示であって、これには大字名と地番との間に、多くは字・小字まで掲出してあり、ことに大小の地区に地名の共通なること、たとえば千葉県千葉郡千葉町大字千葉という類の、小規模なものの多いのが目についた。
— 柳田國男 『地名の研究』 青空文庫
ただ保安林は山谷の最も人の利用に遠い土地であるために、命名法も単調で、それから一般を推すことができぬ上に、日露戦役以前の数年間だけに多くこの処分があって、それからは次第に出て来なくなった。
— 柳田國男 『地名の研究』 青空文庫
寂しい十三湊の民家は、ことごとく白い大きなこの御山の根に抱えられて、名に高い屏風山保安林の常磐木の緑が、わずかに遠い雪と近い砂山との堺を劃している。
— 柳田国男 『雪国の春』 青空文庫
作例 · 標準
土砂崩れを防ぐため、山の斜面に植えられた木々は保安林として保護されている。
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水源の涵養を目的として、ダムの上流に広大な保安林が指定された。
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保安林の中での伐採や開発行為は、法律によって厳しく制限されています。
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