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掛け茶屋

かけじゃや
名詞
1
標準
文例 · 用例
(F・O)T「翌朝三次は久し振りでお稲荷様にお詣りした」S=稲荷神社境内 お絹の腰掛け茶屋は閉っている。
山中貞雄 恋と十手と巾着切 青空文庫
橋の手前の小さな掛け茶屋には主人の婆さんが葭で囲った薄暗い小部屋の中で、こそこそと店をたたむしたくでもしているだけだった。
有島武郎 或る女 青空文庫
ずらりと並んでいる掛け茶屋の一つ、当り矢という店である。
乾雲坤竜の巻 丹下左膳 青空文庫
「さきほど役所で見ると、浅草田原町三丁目の家主喜左衛門というのから店子のお艶、さよう、三社まえの掛け茶屋当り矢のお艶とやら申す者の尋ね書が願い立てになっておったが、些細な事件ながら、越前なんとなく気にかかってならぬ。
乾雲坤竜の巻 丹下左膳 青空文庫
が、理屈として、 そこに栄三郎の胸に、三社まえの掛け茶屋当り矢のお艶という女があったがためであることはいうまでもない。
乾雲坤竜の巻 丹下左膳 青空文庫
品川まで来ると、八ツ山下の、ちょっと海の見えるところに、掛け茶屋が出ているから、龍造寺主計は、そのまえに立ちどまって、「おい」「いらっしゃいまし。
林不忘 巷説享保図絵 青空文庫
なにぶん、この掛け茶屋などと申す稼業は、人の口が多うございまして、いろいろとまた、なが年小耳にはさんでおりまするで」「よく申した。
林不忘 巷説享保図絵 青空文庫
」 僕等は暖簾をかけた掛け茶屋越しにどんより水光りのする池を見ながら、やつと短い花房を垂らした藤棚の下を歩いて行つた。
芥川龍之介 本所両国 青空文庫