泡立て
あわたて
名詞
標準
文例 · 用例
…… なびくに脈を打って、七筋ながら、処々、斜めに太陽の光を浴びつつ、白泡立てて渦いた、その凄かった事と云ったら。
— 泉鏡花 『南地心中』 青空文庫
士官は我に報せんとて、泡立てる酒を酌みてわたしゝかば、我何の心もつかで飮み乾さんとせしに、貴婦人|快く傍より取り給ひぬ。
— IMPROVISATOREN 『即興詩人』 青空文庫
泡立てる酒、賑はしき樂は我等が血を湧しつ。
— IMPROVISATOREN 『即興詩人』 青空文庫
時々、逢ひに来て戴くと嬉しいけど‥‥」 真紅なソーダ水を、ストローでぶくぶく泡立てながら、里子は色つぽく品をつくつて云つた。
— 林芙美子 『瀑布』 青空文庫
そして、今夜帰るよ……」 と云つて、石けんを泡立てて体を洗ひ始めた。
— 林芙美子 『浮雲』 青空文庫
先生、これは何というものです」お登和嬢「これはデプロマーテと申して牛乳一合に玉子一つ、砂糖二杯とゼラチン三枚とを湯煎にして掻き混ぜてそれへクリーム二合を泡立てて混ぜて型へ入れて冷し固める時西洋の桜の実を周囲へ入れたのです。
— 秋の巻 『食道楽』 青空文庫
私も田舎の人にそういう事を教えて進げたいと思いますが何とか外に玉子を泡立てる工風はないものでしょうか」お登和嬢「そうですね、車の着いた西洋の玉子廻しはちょいと出来ませんけれども和製の玉子廻しならどんな田舎でも自分の家で訳なく出来ます。
— 秋の巻 『食道楽』 青空文庫
先ずボッタラ焼の種位なドロドロの物にして別に三つ分の玉子の白身をよく泡立てて混ぜて、玉子焼へ油の浸みた紙を敷いてその中へ半分ほど流し込んで今の通りに焼くとソバ入りのカステラが出来ます。
— 秋の巻 『食道楽』 青空文庫