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売上金

うりあげきん
名詞
1
標準
proceeds (from a sale)
文例 · 用例
例えば、背に腹はかえられず、困窮のあまり、つい台帳をごまかしたり、売上金を費消(――といっても、その中から固定給や家賃を無断借用しているだけのことだが、形式上は費消だ)しているのを発見すると、もうそれだけで、十分|馘首の口実にも保証金没収の理由にもなるのだった。
織田作之助 勧善懲悪 青空文庫
そして、その日の売上金を翌日の野菜購入費と生活費とに充て、そしてまた、その翌日の売上金のうちから次の野菜購入費を割き、生活費を割いてそれを繰り返していれば、それで二人の生活は当分の間どうにか保証されるわけであった。
佐左木俊郎 或る嬰児殺しの動機 青空文庫
この馬車に野菜を山と積んで市場へ行つたが、その売上金では、辛うじて一日の食費の他には煙草も一つ買へぬといふ仕末だ――ともかく興奮剤を一杯飲ませて呉れ。
牧野信一 馬車の歌 青空文庫
銀行などに預けておくと忽ち露見するので、恰で中世紀の海賊のやうに、こんな風に千両箱を積んで毎年の産物の売上金を貯めておくのであるが、どうだ羨しいだらう、お伽噺を地で演ずるには、やはり何よりも先に先立つものはこれなんだからね――と彼がにたにたと笑つたのも憶えてゐる。
牧野信一 冬物語 青空文庫
主人もまた、紙数と売上金とを調べて、そうした余分の金のある時には、それだけ戻してくれた。
――獄中手記―― 何が私をこうさせたか 青空文庫
しかし、競輪には八百長が多いというところに便乗して、八百長くさいと独断するや、モッブ化して騒擾を起し、売上金を強奪するに至っては、これは逆に素人衆の賭場荒しである。
――競輪その他―― 便乗型の暴力 青空文庫
「きょうはいくつだ、ウン、百くらい持っていって売ってこい」 頭をなでてくれたり、私が計算してわたす売上金のうちから、大きな五厘銅貨を一枚にぎらしてくれることもあった。
徳永直 こんにゃく売り 青空文庫
大正年間の祝慶日には宴会などで幹事が胸へ差すやうな造花の菊花を、よく上流婦人が街上で売り、その売上金を以て貧困者を救ふの資とした。
正岡容 大正東京錦絵 青空文庫
作例 · 標準
例句