屈撓
くっとう
名詞
標準
bending
文例 · 用例
手首の関節が完全に柔らかく自由な屈撓性を備えていて、きわめて微妙な外力の変化に対しても鋭敏にかつ規則正しく弾性的に反応するということが必要条件であるらしい。
— 寺田寅彦 『「手首」の問題』 青空文庫
こんな話を偶然ある軍人にしたら、それはおもしろいことであると言ってその時話して聞かせたところによると、乗馬のけいこをするときに、手綱をかいくる手首の自由な屈撓性を養うために、手首をぐるぐる回転させるだけの動作を繰り返しやらされるそうである。
— 寺田寅彦 『「手首」の問題』 青空文庫
しかりといえどもこれがためにごうも志を屈撓すべからず。
— 徳富蘇峰 『将来の日本』 青空文庫
自己の力に對する自覺は、艱苦との鬪爭に屈撓せざる勇氣を與へるであらう。
— 阿部次郎 『三太郎の日記 第一』 青空文庫
事実彼は病後のからだで、心機もためにやや屈撓していたのである。
— 大鹿卓 『渡良瀬川』 青空文庫
その子はよろよろして恐ろしさに手をあげながらうしろへ遁げようとしましたら忽ちその恐ろしいものの口がぴくっとうごきばっと鞭が鳴ってその子は声もなく倒れてもだえました。
— 宮沢賢治 『ひかりの素足』 青空文庫
この男を抱きとめた瞬間、わたくしはぞくぞくっとうそさむい妙な気もちが背すじにつたわるのをおぼえました。
— 尾崎士郎 『蜜柑の皮』 青空文庫
トリタイアが、くっとうなずいた。
— TREGARTHEN'S WIFE 『トリガーセンの妻』 青空文庫
作例 · 標準
この素材は、強い力にも屈撓せず、元の形状を保つ。
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彼はどんな圧力にも屈撓しない、強い精神力の持ち主だ。
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金属疲労は、繰り返される応力によって材料が屈撓し、最終的に破壊される現象だ。
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ウィキペディア
屈撓(くっとう)とは馬術用語で、馬体の一部または全体がたわんだ状態。
出典: 屈撓 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0