瓶口
へいこう
名詞
標準
文例 · 用例
ベッシェール夫人は藤のテーブルの上へ置いた紅茶の瓶口の下についている雫止めのゴム蝶の曲ったのを、一寸直し、濡れた指を手首に挟んだハンカチで拭くとその手をずっと伸して新吉の顎にかけて自分に真向きに向かせる。
— 岡本かの子 『巴里祭』 青空文庫
「やあ、朝野さん」 それは「愉快な四人」という四人組のボードビリアンの一人の瓶口黒須兵衛であった。
— 高見順 『如何なる星の下に』 青空文庫
朝野は瓶口と無駄口をかわしたのち、「紹介しよう。
— 高見順 『如何なる星の下に』 青空文庫
瓶口黒須兵衛も、そう見たにちがいない。
— 高見順 『如何なる星の下に』 青空文庫
サーちゃんは、話し終ると、ソワソワした声で、「ねえ、先生」 言い淀むのに、「なアに」「ここへ瓶口さん、来なかったかしら」「さあ、僕も今来たところで……」 それを証明するごとくに、注文のコーヒーが来た。
— 高見順 『如何なる星の下に』 青空文庫
瓶口はついに姿を見せなかった。
— 高見順 『如何なる星の下に』 青空文庫
たしかに、それはそうですがね」 末弘春吉は以前、「愉快な四人」の一人の瓶口黒須兵衛と同格で、と言っても大部屋だが、とあるレヴィウ劇団にいたことがある。
— 高見順 『如何なる星の下に』 青空文庫
それが、瓶口は(以前瓶口という芸名ではなかった。
— 高見順 『如何なる星の下に』 青空文庫