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名詞
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標準
文例 · 用例
村の或家さ瞽女がとまったから聴きにゆかないか、祭文がきたから聴きに行こうのと近所の女共がうても、民子は何とか断りを云うて決して家を出ない。
伊藤左千夫 野菊の墓 青空文庫
西田幾多郎先生をおいして貴船へ遠足してアマゴでも食べようということになった。
九鬼周造 偶然の産んだ駄洒落 青空文庫
でないならば、我等の詩興は感興に乘じて高翔し、ややもすれば「韻律の甘美な惑」に乘せられて、不知不覺の中に「口調の好い定律詩」に變化してしまふ恐れがある。
萩原朔太郎 青猫 青空文庫
「旋律的な美」それは言葉の美しい抑揚であり、且つそれ自らが内容の鼓動である所の、最も肉感的な、限りなく艶めかしい惑である。
萩原朔太郎 青猫 青空文庫
そしてその故に、そは詩としての效果――韻律の惑する陶醉的魅惑――を持つことができない。
萩原朔太郎 青猫 青空文庫
涅槃は熱帶の夜明けにひらく巨大の美しい蓮華の花かふしぎな幻想のまらりや熱かわたしは宗教の祕密をおそれるああかの神祕なるひとつのいめえぢ――「美しき死」への惑。
萩原朔太郎 蝶を夢む 青空文庫
しかし前にいう通り、私は汽車の時間表を調べたり、荷物を造ったりすることが出来ないので、いつも旅へのいが、心のイメージの中で消えてしまう。
萩原朔太郎 秋と漫歩 青空文庫
それはパノラマ館の屋根に見る青空であり、オルゴールの音色のやうに、靜かに寂しく、無限の郷愁をつてゐる。
萩原朔太郎 定本青猫 青空文庫