話を切り出す
はなしをきりだす
表現動詞-五段-サ行
標準
to break the ice
文例 · 用例
何か親密な話を切り出す機会を捉えようとじれているらしい。
— 岡本かの子 『巴里祭』 青空文庫
吾輩が話を切り出すと、女の目は赤くなって、唇がふるえましてな。
— A STUDY IN SCARLET 『緋のエチュード』 青空文庫
新聞記者をして居たとき、諸官署などの大きい建物の階段を駈け上ると、目ざす人の部屋へ通されても、息がはずんで、急には話を切り出すことが、出来ないことなどもあった。
— 菊池寛 『マスク』 青空文庫
……『こうなったからには、どっちみち同じじゃないか――どうせ二人の間は、きれいにお仕舞いなんだもの』 わたしは彼女のところへ出かけて行ったが、肝心の話を切り出すどころか、雑談さえ思うようにできない始末だった。
— ツルゲーネフ 『はつ恋』 青空文庫
書肆はへと/\になつて、漸と縁端に腰を下すなり、原稿の談話を切り出すと、蘆花氏は頭の天辺から絞り出すやうな声で、「原稿よか、もつと好い物があげてある筈ぢやないか。
— 大正五(一九一六)年 『茶話』 青空文庫
何か耳新しい一つ話か思い出話が出るかと思って、心臓に氷嚢をあてながらも寝ないで柱にもたれ、明け方までいろいろな人に混っていたのであったが、誰もそんな話を切り出すひとは誰もなかった。
— 宮本百合子 『母』 青空文庫
ソフトハウスを訪ね、もともと敷居の高いMS―DOSに対応させて、ビットマップベースでマウスで操作するワードプロセッサーを書いてくれと話を切り出す前に、古川は深く息をつかざるをえなかった。
— 富田倫生 『パソコン創世記』 青空文庫
叔父は母方に当るので矢代の方の家事にはあまり干渉もしないとはいえ、会うと嫁の話を切り出すことが多く、矢代も緊急の用事の他は会わない方針でいたのだが、父の死後は株券や税金の取扱いにはこの叔父の智慧が何より役立った。
— 横光利一 『旅愁』 青空文庫
作例 · 標準
大切な話があるのに、どう切り出すべきか悩んでいたら一日が終わってしまった。
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会議の冒頭で、田中部長は突然の人事異動について話を切り出した。
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「あのさ、実はね…」と、彼女は恐る恐る話を切り出した。
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