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波上

はじょう
名詞
1
標準
文例 · 用例
波上るわ、足許へ。
泉鏡花 貝の穴に河童の居る事 青空文庫
若し然なくば隱見出沒、氣長く我船の後を追ふ内、本船が何時か海水淺き島嶼の附近か、底に大海礁の横る波上にでも差懸かつた時、風の如く來り、雲の如く現はれ出でゝ、一|撃の下に其處に我が船を撃沈する積かも知れぬ。
押川春浪 海島冐檢奇譚 海底軍艦 青空文庫
」の號令は響いて、第一の端艇は波上に降下つた。
押川春浪 海島冐檢奇譚 海底軍艦 青空文庫
第一端艇の波上に浮ぶや否なや、忽ち數百の人は、雪崩の如く其處へ崩れかゝつた。
押川春浪 海島冐檢奇譚 海底軍艦 青空文庫
泡立つ波、逆卷く潮、一時は狂瀾千尋の底に卷込まれたが、稍暫して再び海面に浮上つた時は黒暗々たる波上には六千四百|噸の弦月丸は影も形もなく、其處此處には救助を求むる聲たえ/″\に聽ゆるのみ、私は幸に浮標を失はで、日出雄少年をば右手にシカと抱いて居つた。
押川春浪 海島冐檢奇譚 海底軍艦 青空文庫
浪の江丸とは、例の反古新聞に記されて居つた名で、はじめ、大佐の一行を此島へ搭せて來た一大帆前船、あゝ、あの船も、今は何かの理由で、此海岸にあらずなつたかと、私は窓の硝子越しに海面を眺めると、星影淡き波上には、一二|艘淋し氣に泛んで居る小端艇の他には、此大海原を渡るとも見ゆべき一艘の船もなかつた。
押川春浪 海島冐檢奇譚 海底軍艦 青空文庫
誰でも左樣だが、非常にの硝子越しに海上を眺めると、電光艇は星の光を浴びて悠然と波上に浮んで居る、あゝ此艇もかく竣成した以上は、今から一週間か、十|日以内には、萬端の凖備を終つて、此島を出發する事が出來るであらう。
押川春浪 海島冐檢奇譚 海底軍艦 青空文庫
此島を出發したらもう締たものだ、一時間百海里前後の大速力は、印度洋を横切り、支那海を※ぎ、懷かしき日本海の波上より、仰いで芙蓉の峰を拜する事も遠い事ではあるまい。
押川春浪 海島冐檢奇譚 海底軍艦 青空文庫