打ち払う
うちはらう
動詞-五段-ウ行動詞-他動詞
標準
to brush away
文例 · 用例
雨催の空濁江に映りて、堤下の杭に漣※寄するも、蘆荻の声静かなりし昔の様尋ぬるに由なく、渡番小屋にペンキ塗の広告看板かゝりては簑打ち払う風流も似合うべくもあらず。
— 寺田寅彦 『半日ある記』 青空文庫
何が、おのれ、何が、ほうほう……(再び太刀を抜き、片手に幣を振り、飛より、煽りかかる人々を激しくなぎ払い打ち払う間、やがて惑乱し次第に昏迷して――ほうほう。
— 泉鏡花 『多神教』 青空文庫
芝居の正義というのは道徳的な本道の正義でなくともよいので、何にしても鬱積した気持ちを打ち払う様な華々しいものが、正義になるのである。
— 折口信夫 『役者の一生』 青空文庫
もはや私のかなわぬこととあきらめていた運命が私の目の前に再び媚び戯れようとして、私はそれを打ち払うのに不安になります。
— 倉田百三 『愛と認識との出発』 青空文庫
議一を除いて、他の者たちは、後ろから髪の毛でも引っ張られるかのように、時々、手を挙げて後頭部を打ち払う仕種をし、振り向きもする。
— ――寓話―― 『囚われ人』 青空文庫
このあと、船には身分ある者は乗せても下郎は乗せるなといって、武士たちは、雑人が船に近寄れば太刀、長刀で打ち払う。
— 第九巻 『現代語訳 平家物語』 青空文庫
(あかつきに朝もやを打ち払うようにしてせまい海を出るとき、帆柱の上には残りの月がうす暗がりを照らしている。
— 井上円了 『南半球五万哩』 青空文庫
今日の啓蒙が打ち払うべき妖雲は、今日でも事実上濃厚に残っている日本の封建的基礎条件から、自然生的に生じた妖雲では決してない。
— ――現代日本に於ける日本主義・ファシズム・自由主義・思想の批判 『日本イデオロギー論』 青空文庫
作例 · 標準
例句
標準
to repel (e.g. enemy)
作例 · 標準
例句