預想
預想
名詞
標準
文例 · 用例
最初は爺いさんを邪魔にして、苛々したような心持になっていた末造も、次第に感情を融和させられて、全く預想しなかった、しんみりした話をすることになった。
— 森鴎外 『雁』 青空文庫
来るべき悲劇はとうから預想していた。
— 夏目漱石 『虞美人草』 青空文庫
預想した悲劇を、なすがままの発展に任せて、隻手をだに下さぬは、業深き人の所為に対して、隻手の無能なるを知るが故である。
— 夏目漱石 『虞美人草』 青空文庫
千里の竜馬|槽櫪の間を脱して鉄蹄を飛風に望んで快走す、何者も其奔飛の勢を遏止する能はず、何物も其行く所を預想する能はず。
— 山路愛山 『明治文学史』 青空文庫
善|既に戮力を待つて成立すべしとせば、善事は其の行爲者に於て既に惡念を預想するものに非ずや。
— 高山樗牛 『美的生活を論ず』 青空文庫
両者の間、判然たる区別の存す可きは、勿論なれども、而も内容の了解は、必然的に形式たる言語文字の了解を、預想するが故に、形式の変化は、時としては、直ちに内容の変化を来たすの動機となる。
— 高木敏雄 『比較神話学』 青空文庫
ベックの定義は、当然この観念を預想するものなり。
— 高木敏雄 『比較神話学』 青空文庫
法則の応用は、或一定の人文区域に於ける智識を預想す。
— 高木敏雄 『比較神話学』 青空文庫