絵看板
えかんばん
名詞
標準
signboard depicting scene from a play (usu. outside a theatre)
文例 · 用例
ふと柿江の眼の前には大黒座の絵看板があった。
— 有島武郎 『星座』 青空文庫
まだ少しあかるいのに、青いアセチレンや、油煙を長く引くカンテラがたくさんともって、その二階には奇麗な絵看板がたくさんかけてあったのだ。
— 宮沢賢治 『黄いろのトマト』 青空文庫
続き、上下におよそ三四十枚、極彩色の絵看板、雲には銀砂子、襖に黄金箔、引手に朱の総を提げるまで手を籠めた……芝居がかりの五十三次。
— 泉鏡花 『革鞄の怪』 青空文庫
少くとも、あの、絵看板を畳込んで持っていて、汽車が隧道へ入った、真暗な煙の裡で、颯と化猫が女を噛む血だらけな緋の袴の、真赤な色を投出しそうに考えられた。
— 泉鏡花 『革鞄の怪』 青空文庫
映画の絵看板は「裁かるるジャンヌ」であった。
— 徳田秋声 『縮図』 青空文庫
夫婦はビックリして立止まって見ておりましたが、そのうちに向うの方に獣の絵看板を沢山に並べた一軒の見世物小舎が見つかりました。
— 夢野久作 『豚吉とヒョロ子』 青空文庫
そこを出て、ぶらぶら歌舞伎座の前まで行って、絵看板を見て、さて、それからまた新富町の研究所へ引返した。
— 太宰治 『正義と微笑』 青空文庫
ただ意味もなく、活動小屋の絵看板見あげたり、呉服屋の飾窓を見つめたり、ちえっちえっと舌打ちしては、心のどこかの隅で、負けた、負けた、と囁く声が聞えて、これはならぬと烈しくからだをゆすぶっては、また歩き、三十分ほどそうしていたろうか、私はふたたび私の家へとって返した。
— 太宰治 『黄金風景』 青空文庫
作例 · 標準
古い芝居小屋の前には、劇の内容を表す色鮮やかな絵看板が掲げられていた。
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絵看板の迫力ある絵柄に惹かれて、ふらっと芝居を見に入った。
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明治時代の芝居小屋の絵看板には、当時の人気役者が描かれていることが多い。
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