勃々
ぼつぼつ
形容詞-たる副詞-と
標準
spirited
文例 · 用例
夕立雨の今や来たらんといふやうなる時、天の半を一面に蔽ひて、十万の大兵野を占めたる如く動かすべくもあらぬさまに黒みわたり、しかも其中に風を含みたりと覚しく、今や動ぎ出さんとする風情、まことに一敗の後の将卒必死を期してこと/″\く静まりかへつたるが中に勃々として抑ふべからざる殺気を含めるが如し。
— 幸田露伴 『雲のいろ/\』 青空文庫
衣水子、木川子など、いずれも勇気|勃々、雨が降ろうが火が降ろうが、そんな事には委細|頓着ない。
— 押川春浪 『本州横断 癇癪徒歩旅行』 青空文庫
吾輩の今回の旅行はこれで終ったが、横断隊は勇気|勃々として突貫旅行を続けている。
— 押川春浪 『本州横断 癇癪徒歩旅行』 青空文庫
」 血気|勃々たる大助は、かくと聞くより扼腕して突立つ時、擦違う者あり、横合よりはたと少年に抵触る。
— 泉鏡花 『金時計』 青空文庫
来れる二個の眷属は三界無宿の非人にて、魔道に籍ある屠犬児、鳩槃荼、※舎闍を引従え、五尺に足らざる婦人ながら、殺気|勃々天を衝きて、右の悪鬼に襖を開けさせ、左の夜叉に燭を持たせ、栄華の空より墜落して、火宅の苦患を嘗めつつある綾子を犯す乞食お丹、自堕落の態引替えて悪魔の風采凜々たり。
— 泉鏡花 『貧民倶楽部』 青空文庫
が、各々その懷中に對して、憤懣不平勃々たるものがある。
— 泉鏡太郎 『春着』 青空文庫
更に山の方を振返って見ると、三方崩れの彼方から不思議な形の黒雲が勃々と湧き出して来た。
— 岡本綺堂 『飛騨の怪談』 青空文庫
声の主を早くも其れと知ったのであろう、白い物は勃々と起き上って、縁の前へ忍んで来た。
— 岡本綺堂 『飛騨の怪談』 青空文庫
作例 · 標準
彼の演説は、実に勃々たる気迫に満ちていた。
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若い選手たちは、勃々たる意気込みで試合に臨んだ。
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困難な状況でも、彼は勃々として課題に立ち向かった。
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