幻辞.com

乱流

らんりゅう
名詞動詞-サ変
1
標準
(air) turbulence
文例 · 用例
二勺より路は黒鉄を鍛へたる如く、天の一方より急斜して、爛沙、焦石、截々、風の噪ぐ音して人と伴ひ落下す、偶ま雲を破りて額上|微かに見るところの宝永山の赭土より、冷乳の缸を傾けたる如く、大霧を揺るよと見る間に、急瀬上下に乱流する如くなりて、中霄に溢れ、片々|団々、がり、故郷を望んで帰り去なむを私語く。
――明治三十六年八月七日御殿場口にて観察―― 霧の不二、月の不二 青空文庫
岩を噛む乱流は大小の滝布を作して、滔々と漲り落ちている。
岡本綺堂 飛騨の怪談 青空文庫
この乱流の間に横はりて高さ二丈に余り、その頂は平に濶りて、寛に百人を立たしむべき大磐石、風雨に歳経る膚は死灰の色を成して、鱗も添はず、毛も生ひざれど、状可恐しげに蹲りて、老木の蔭を負ひ、急湍の浪に漬りて、夜な夜な天狗巌の魔風に誘はれて吼えもしぬべき怪しの物なり。
尾崎紅葉 金色夜叉 青空文庫
開拓されるまえの札幌は、乾いた大川という意味のサッポロベツの乱流が密林を左右にわけているところを、川口からいまの米軍事基地|千歳まで通じる一条の小径が、はっていたにすぎない。
――北海道初行脚―― 望郷 青空文庫
低い冬雲の乱流する下、葛城連峰から飛ぶ粉雪の果て、「戦は。
大楠公夫人 日本名婦伝 青空文庫
霧はまだ霽れきらないが乳白色に透明を帯び、湯けむりのように乱流|騰下してその膜の薄いところへかかると、川中島いちめんから、犀川千曲はいうまでもなく、遠い妙高、黒姫の連山にいたるまで、明るくて朧なすがたを浮き出させた。
吉川英治 上杉謙信 青空文庫
多くの僧兵を養い、武器火薬を蓄蔵し、いわゆる“根来衆”“根来法師”の名をもって、かれらが世間乱流の中に暴力をほしいままにして来たことは、世上周知のことだった。
第十一分冊 新書太閤記 青空文庫
作例 · 標準
飛行機が激しい乱流に巻き込まれ、機体が上下に大きく揺れたため、客室乗務員も慌てて着席した。
幻辭AI · gemini-3.1-pro-preview
エンジン内部におけるガスの乱流現象をスーパーコンピュータでシミュレーションし、燃焼効率の改善に役立てる。
幻辭AI · gemini-3.1-pro-preview
川の合流地点では、異なる速さの水の流れがぶつかり合って複雑な乱流が発生している。
幻辭AI · gemini-3.1-pro-preview
ウィキペディア

乱流 は、流体の流れ場の状態の一種。乱流でない流れ場は層流と呼ばれる。

出典: 乱流 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0