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細径

さいけい
名詞
1
標準
文例 · 用例
一径互に紆直し、茅棘亦已に繁し、という句がありまするから、曲がりくねった細径の茅や棘を分けて、むぐり込むのです。
幸田露伴 幻談 青空文庫
車前草おい重りたる細径を下りゆきて、土橋ある処に至る。
森鴎外 みちの記 青空文庫
かれは牛飼いに牽かるる仔牛のように、素直に男のあとに付いてゆくと、彼は五、六町ほども細径をたどって、城の大手らしい松並木の広い路に出た。
岡本綺堂 小坂部姫 青空文庫
』と考へ乍ら、裏畑の細径伝ひ急ぎ足に家へ帰つた。
石川啄木 鳥影 青空文庫
東禅寺寺内より高輪の町に出でんとする細径に覆ひかゝれる一老松あり。
北村透谷 鬼心非鬼心 青空文庫
その細径の、灌木の上へ、草の上へ、陣笠を、肩を、見せたり、隠したりしながら、二人の人が、登って行った。
直木三十五 南国太平記 青空文庫
細径は、急ではないが、登りになった。
直木三十五 南国太平記 青空文庫
八郎太が佇んで、見届けようとした時、木立の間から、細径へ二人の侍が出て来て立止まった。
直木三十五 南国太平記 青空文庫