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寂寞

せきばく
形容詞-たる副詞-と名詞-の形容詞名詞
1
標準
lonely
文例 · 用例
寂寞と昼間を鮓のなれ加減 鮓は、それの醋が醗酵するまで、静かに冷却して、暗所に慣らさねばならないのである。
萩原朔太郎 郷愁の詩人 与謝蕪村 青空文庫
暖簾をかけた質屋の店も、既に戸を閉めてしまったので、万象|寂として声なく、冬の寂寞とした闇の中で、孤独の寒さにふるえながら、小さな家々が眠っている。
萩原朔太郎 郷愁の詩人 与謝蕪村 青空文庫
汽笛の吼ゆるごとき叫ぶがごとき深夜の寂寞と云う事知らぬ港ながら帆柱にゆらぐ星の光はさすがに静かなり。
寺田寅彦 東上記 青空文庫
まして大宮浅間の噴泉の美は、何とであろう、磨きあげた大理石の楼閣台※も、その庭苑に噴泉がなかったら、頓に寂寞を感ずるであろう。
小島烏水 不尽の高根 青空文庫
高山の雪は、あながち死を連想するほどに、冷酷、寂寞、荒廃ではないのである。
小島烏水 高山の雪 青空文庫
男は、女が男の遠く去つたあとの寂寞、男が遠隔の地で長の月日(男は三ヶ年行つて居なければなりませんでした。
岡本かの子 恋愛といふもの 青空文庫
三年の間、待ち焦れ、恋ひ慕ひ、あらゆる寂寞と閨怨とによつて刺戟しつくした揚句、今また息も詰るやうな歓喜の圧迫によつてこの自分を苦しめさいなまんとする、敵よ!
岡本かの子 恋愛といふもの 青空文庫
それでは自分の一生も案外小ぢんまりした平凡に規定されてしまう寂寞の感じはあったが、しかし、また何かそうなってみての上のことでなければ判らない不明な珍らしい未来の想像が、現在の自分の心情を牽きつけた。
岡本かの子 老妓抄 青空文庫
作例 · 標準
都会の喧騒を離れ、寂寞とした山小屋で一人静かに読書を楽しむ時間が何よりの贅沢だ。
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「みんながいなくなった後の教室は、なんだか寂寞としていて切ないね」と友人が呟いた。
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愛犬を亡くした後の家の中には、耐えがたいほどの寂寞感が漂っていた。
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