一日の長
いちじつのちょう異読 いちにちのちょう
表現名詞
標準
slight superiority (in knowledge, experience, ability, etc.)
文例 · 用例
勿論文辞に於ては寂心に一日の長があり、法悟に於ては源信に数歩の先んずるものが有ったろうが、源信もまた一乗要訣、往生要集等の著述少からず、寂心と同じように筆硯の業には心を寄せた人であった。
— 幸田露伴 『連環記』 青空文庫
僕の智識には岡田に比べて一日の長があった。
— 森鴎外 『雁』 青空文庫
一日の長い、十一時間または十二時間の労働を終えて、草臥れ切った肩に、重い橋桁を担いで帰って、それを切って割って薪にするもの、その薪を、飯場の中の焚火の周りに立てかけて乾かすもの、そういう間接な好意でなく、いきなり睦ちゃんの、お尻を撫でる事によって、意志表示するもの。
— ――生きる為に―― 『山谿に生くる人々』 青空文庫
短くなってはいても、なんにもする事なしに一日を暮らすかと思えば、その秋の一日の長さが葉子にはひどく気になり出した。
— 有島武郎 『或る女』 青空文庫
尤も両雄並び立たずで、紅葉は本より美妙の指揮を仰ぐを欲しなかったろうし、美妙は一歩を先んじて乗出した一日の長を頼んでいたに相違なく、ドチラにも同感すべき事情があったと思うが、左に右く紅葉の政治的才幹が硯友社を結束し、美妙が忽ち背いて孤立したのが二者の成功を著るしく懸隔さした一つの原因であった。
— ――尾崎紅葉―― 『硯友社の勃興と道程』 青空文庫
が、誰でも処女作を発表する時は臆病で、著作の経験上一日の長ある先輩の教えを聞くは珍らしくない。
— 内田魯庵 『二葉亭四迷の一生』 青空文庫
おめえまで誘い込まれて、ぽかんと口なんぞあけて見とれていたら、根こそぎ鼻毛を抜かれちまうぜ」 しきりとあいきょう者が一日の長を誇って、いやに兄分風を吹かしているのを、右門はくすくすと笑いわらい聞き流しながら、黙念としてしたくの整うのを待ちました。
— 曲芸三人娘 『右門捕物帖』 青空文庫
』彼はまた一日の長さが、耶蘇紀元前七二九年以来当時までの間に一〇〇分の一秒だけも変っていないということを証明している。
— スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 『宇宙の始まり』 青空文庫
作例 · 標準
新入社員も優秀だが、長年の経験を持つベテランにはやはり一日の長がある。
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この複雑なフレームワークのデバッグにおいては、熟練開発者には一日の長があると言える。
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初めて訪れる街でのレストラン選びでは、事前にリサーチした人が一日の長を見せるだろう。
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大規模災害時の避難誘導では、過去の経験者が一日の長を発揮し、混乱を最小限に抑えた。
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標準
being slightly older
作例 · 標準
このプロジェクトのリーダーは、私より一日の長があるベテランなので、経験に基づいた的確な指示をしてくれる。
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試合終盤、相手チームのベテラン選手が、一日の長を活かして冷静にボールをキープし、勝利を決定づけた。
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「うちの息子はまだ高校生で世間知らずだから、兄貴が一日の長を活かして、ちゃんとした社会人としての道を教えてやってくれ。」
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重要な決断を下す際には、感情に流されず、人生経験からくる一日の長を考慮することが、より良い結果に繋がる場合がある。
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