余徳
よとく
名詞
標準
influence of great virtue
文例 · 用例
(引出しの分も拝借致し候 石之助) さては放蕩かと人々顔を見合せてお峯が詮議は無かりき、孝の余徳は我れ知らず石之助の罪に成りしか、いやいや知りて序に冠りし罪かも知れず、さらば石之助はお峯が守り本尊なるべし、後の事しりたや。
— 樋口一葉 『大つごもり』 青空文庫
彼らは私の静かな生活の余徳を自分らの生存の条件として生きていたのである。
— 梶井基次郎 『冬の蠅』 青空文庫
その袖を曳いたり、手を握ったりするのが、いわゆる男女交際的で、この男の余徳であろう。
— 泉鏡花 『婦系図』 青空文庫
国粋中の国粋たる能楽の神髄を体得してこれを人格化し凜々たる余徳を今日に伝えて来たか。
— 夢野久作 『梅津只圓翁伝』 青空文庫
それは独身の自由を表現してゐる、無産有閑の余徳である。
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
近衛首相が事変勃発をキッカケとして、社会の各方面の代表者を召集し、之に挙国一致の宣誓をさせることが出来たのも、決して近衛首相の予ての常識ある態度の余徳ではない。
— 戸坂潤 『挙国一致体制と国民生活』 青空文庫
それでも『婦人は実力以上に買われる』という余徳あるが為で御座いましょう。
— 若杉鳥子 『職業の苦痛』 青空文庫
五人の少女を選んで海外留学におつかわしになったことや、十六歳で見出された下田歌子女史、岸田俊子(湘煙)女史があり、女学の道を広めさせられた思召は、やがて女子に稀な天才が現われるときになって、御余徳がしのばれることであろう。
— 長谷川時雨 『明治美人伝』 青空文庫
作例 · 標準
論文の締め切りが迫っていたので、夜通し作業を続けた。
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友人と夜通し語り明かし、昔の思い出に浸った。
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祭りの夜は、人々が夜通し踊り明かした。
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