遊び女
あそびめ
名詞
標準
prostitute
文例 · 用例
彼女の売出しごろには舞台の背景に巴里の場末の魔窟を使い相手役はジゴロ(パリの遊び女の情人)に扮した俳優を使い彼女自身も赤い肩巻に格子縞の Basque という私窩子型通りの服装をして彼女の唄の内容を芝居がかりで補ったものだが、このごろは小唄専門のルウロップ館あたりへ出る場合にはその必要は無い。
— 岡本かの子 『巴里の唄うたい』 青空文庫
「なら、早くそれをやればいいじゃないか」 柚木は老妓の顔を見上げたが「やればいいじゃないかって、そう事が簡単に……(柚木はここで舌打をした)だから君たちは遊び女といわれるんだ」「いやそうでないね。
— 岡本かの子 『老妓抄』 青空文庫
街路樹のマロニエの梢に切られて吹きおろす風は遊び女たちの肌にかみそりの刃のように当る。
— 岡本かの子 『オペラの辻』 青空文庫
遊び女を二人連れた下町風の伊達者が通常「詩人の隅」と呼ばれる壁寄椅子の隅に陣地を占め白葡萄酒を飲み乍ら料理の来るのを待っている。
— 岡本かの子 『食魔に贈る』 青空文庫
誰でも同じ人間です」「すると、あの中の女たちは、やっぱり遊び女」「遊び女もいますし、芸術家もいます。
— 岡本かの子 『母子叙情』 青空文庫
病気悪いか」 娘はまた片笑いしただけだったが、かの女は、むす子がその娘に対する挨拶に、ただの男らしい同情だけ響くのを敏く聞き取って、その女は遊び女に違いないにしろ、もっとむす子は優しく云ってやればいいのに、と思った。
— 岡本かの子 『母子叙情』 青空文庫
折角、口が綻びかけていたジュジュも、仲間の一人に入り混ってしまうと、通り一遍の遊び女になってしまって、ただ、空疎な微笑を片頬に装飾するに過ぎなかった。
— 岡本かの子 『母子叙情』 青空文庫
かの女は今ここに集まった男女が遊び女であれ、やくざ男であれ、自分の巴里を去った後に、むす子の名を呼びかけて呉れるものは、これ等の人々であるのを想えば、なつかしさが込み上げて来る。
— 岡本かの子 『母子叙情』 青空文庫
作例 · 標準
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