整
せい
名詞
標準
文例 · 用例
処世の道においても、親父なる人の少しく失敗し家産の整理に任じて処理を誤らぬ様である。
— 伊藤左千夫 『正岡子規君』 青空文庫
只其の家庭問題を、彼是云うて居る夫子其の人の家庭が、果して能く整うて居るのであろうか、平生円満な家庭にある人などは、却って家庭問題の何物たるかをも知らぬと云うような事実がありはせまいか、是れは少しく考うべき事であると思う。
— 伊藤左千夫 『家庭小言』 青空文庫
彼灑掃応対進退の節と説き、寡妻に法り、兄弟に及ぶと云い、国を治むるのもとは、家を治むるにありと云い、家整うて国則整うと云い、其の家庭の問題を如何に重大視したか、詩経などの詩を見ても、家庭を謳うたものが多いのである。
— 伊藤左千夫 『家庭小言』 青空文庫
能く家を整えて、一家をして、より多くの和楽幸福を得しむると云うことは、人間の事業中に在って、最も至聖なるものである。
— 伊藤左千夫 『家庭小言』 青空文庫
己一身の所信覚悟も定まって居らず、如何にして家族を指導し、一家を整え得べき。
— 伊藤左千夫 『家庭小言』 青空文庫
精神的に一家が整わぬ所へ、やれ家庭小説じゃ、家庭料理じゃ、家庭科学じゃ、家庭の娯楽じゃと、騒ぎ立てることが、如何に覚束なきものなるか、予は危険を感ぜざるを得ないのである。
— 伊藤左千夫 『家庭小言』 青空文庫
今の家庭を云々するものも、どうか厄介宗教家や、汚醜詩人のそれの如くならで、まず何より先に、自己の家庭を整えて貰いたい。
— 伊藤左千夫 『家庭小言』 青空文庫
平調―壱越(または神仙)―盤渉―黄鐘―双調(または勝絶)―平調この音階にあって宮音たる平調と、徴音たる盤渉とは、主要なる契機として常に整然たる関係を保持している。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫