都税
とぜい
名詞
標準
metropolitan tax (of Tokyo)
文例 · 用例
」一番書記とぜいたく猫がいつしよに云ひました。
— ……ある小さな官衙に関する幻想…… 『猫の事務所』 青空文庫
その最後の病床で、堺屋の妻は、木下の小さい体を確り抱き締めて、「この子供はどうしてもあたしの子」とぜいぜいいって叫んだ。
— 岡本かの子 『河明り』 青空文庫
まったく気がるに、またも二、三円を乱費して、ふと姉を思い、荒っぽい嗚咽が、ぐしゃっと鼻にからんで来て、三十前後の新内流しをつかまえ、かれにお酒をすすめたが、かれ、客の若さに油断して、ウイスキイがいいとぜいたく言った。
— 太宰治 『狂言の神』 青空文庫
デザートは、白ジェリイといちご、もっとぜいたくすれば、コーヒーも出すのよ。
— LITTLE WOMEN 『若草物語』 青空文庫
すると、すぐ、自分の頭の上に、くじゃくの羽を垂れたような、貴族的ならんが、だらりと舌を出したように、みごとな花をつけていましたが、その言葉をききつけると、「おまえさんのような田舎者には、ここは、ちとぜいたくすぎるようなところなんだよ。
— 小川未明 『みつばちのきた日』 青空文庫
そこでユウコフも、わざとぜい/\ふう/\いひながらついていきました。
— アントン・チエーホフ Anton Chehov 『てがみ』 青空文庫
巨億の富が悪者共の手に落ちてその遊蕩とぜいたくのために費われたら、戦後インフレに悩む日本にとってはゆゆしき大事だ。
— 野村胡堂 『九つの鍵』 青空文庫
ですが申し上げたいのは、私をいっしょに食べさしてくれなかったあの馭者たちは、あなたよりもっとぜいたくをしています。
— LES MISERABLES 『レ・ミゼラブル』 青空文庫