湯浴
とうよく
名詞
標準
文例 · 用例
どれお湯浴みして差上げましょう。
— 岡本かの子 『ある日の蓮月尼』 青空文庫
「湯浴の支度は整うておるであろうな」「おりまするで厶ります」 ――入念な入浴だった。
— 佐々木味津三 『老中の眼鏡』 青空文庫
楼前の緑は漸く暗く、遠近の水音|冱えて、はや夕暮るる山風の身に沁めば、先づ湯浴などせばやと、何気無く座敷に入りたる彼の眼を、又|一個驚かす物こそあれ。
— 尾崎紅葉 『金色夜叉』 青空文庫
宿帳を御覧、東京|間抜一人と附けて在る」「その傍に小く、下女塩原間抜一人と、ぢや附けさせて戴きませう」「面白い事を言ふなあ、おまへは」「やつぱり少し抜けてゐる所為で御座います」 彼は食事を了りて湯浴し、少焉ありて九時を聞きけれど、かの客は未だ帰らず。
— 尾崎紅葉 『金色夜叉』 青空文庫
Nが知つてゐるS市の海岸にあるホテルへ行つて、充分な湯浴みをしなければ、満足出来ないとNが云ひ出したのであつた。
— 牧野信一 『山を越えて』 青空文庫
夜光命は、金あるまゝに、悠然尻を据ゑ、『四五日湯浴せむ』といふ。
— 大町桂月 『鹽原新七不思議』 青空文庫
おもうても汗が出る、あの暑くるしさ、朱線の印度航路、紅海の熱湯浴、あれも夢である、ただのこる、あのいきれだつた大氣の心ゆくばかり抱きしめた感覺、フランス女の淫賣婦にもまさるあの抱きしめ樣!
— 福士幸次郎 『展望』 青空文庫
盥のなかに湯浴みするよき肉づきの生みの児の白き裸を見るときは、母の心を引立たす。
— 與謝野晶子 『晶子詩篇全集』 青空文庫
ウィキペディア曖昧さ回避
湯浴(ゆあみ、ゆよく)とは 入浴すること、湯浴みとも。 物体を湯にいれて加熱すること。熱媒体を参照。
出典: 湯浴 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0