幻辞.com

親の情

おやのじょう
名詞
1
標準
parental love
文例 · 用例
台所に杯盤の音、戸口に見送りの人声、はや出立たんと吸物の前にすわれば床の間の三宝に枳殻飾りし親の情先ず有難く、この枳殻誤って足にかけたれば取りかえてよと云う人の情もうれし。
寺田寅彦 東上記 青空文庫
どうせ親の情痴を離れ得ぬとしても今までの情痴を次の情痴に置き換えよう。
岡本かの子 オペラの辻 青空文庫
早瀬 …………お蔦 ねえ、貴方、私やっぱり、亡くなった親の情が貴方に乗憑ったんだろうとそう思いますわ。
泉鏡花 湯島の境内 青空文庫
だらしのない」 これがかの女に対する肉親の情の示し方だった。
岡本かの子 母子叙情 青空文庫
私は、そのかすかな音に、肉親の情を知らされた。
太宰治 思ひ出 青空文庫
もとより藁屑も綿片もあるのではないが、薄月が映すともなしに、ぼっと、その仔雀の身に添って、霞のような気が籠って、包んで円く明かったのは、親の情の朧気ならず、輪光を顕わした影であろう。
泉鏡花 二、三羽――十二、三羽 青空文庫
悪い兄さんでも、あんな死にかたをしたとなると、やっぱり肉親の情だ、君も悲しいだろうが、元気を出して。
太宰治 花火 青空文庫
せめてお正月ぐらい東京でさしてやりたいという母親の情だったが、しかし父親は戻って来た安子に近所歩き一つさせず、再び監禁同様にした。
織田作之助 妖婦 青空文庫
作例 · 標準
どんなに反抗しても、結局は親の情が彼を立ち直らせた。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
事故で子供を失った夫婦の、深い親の情に胸が締め付けられた。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
厳しい言葉の裏には、いつも子供を案じる親の情が隠されていた。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
彼は親の情に包まれて育ったからか、とても優しい心を持っている。
幻辭AI · gemini-2.5-flash