今にして
いまにして
表現
標準
(only) now (doing, occurring, etc.)
文例 · 用例
何故に彼が、あの文壇の大家芥川龍之介君が、私の如き非才無名の一詩人に對して、特別の好意と友情とを――時としては過分の敬意さへも――寄せられたかといふことは、今にして始めて了解出來たのである。
— 萩原朔太郎 『芥川龍之介の死』 青空文庫
曾てこの河に漁どりすべくいとむつまじき二人のうなゐありき、されどその事たえたる今にして蓼の香さむきあしたには寒水のほとりうら悲しき笛の音をきくものありと云ふは何ぞや。
— 萩原朔太郎 『斷調』 青空文庫
この辛辣にして愉快なる三十棒の響きは今にして筆者の耳に新たなるものがある。
— 寺田寅彦 『工学博士末広恭二君』 青空文庫
今にして考へれば、あの時白鳥省吾君等の勸めた如く、一度逢つておけば好かつたので、全く殘り惜しい次第である。
— 萩原朔太郎 『追憶』 青空文庫
だが今にして考へれば、大てい彼の作品の大部分は、皆その同じ氣概と熱情で一貫してゐる。
— 萩原朔太郎 『芥川龍之介の追憶』 青空文庫
今にして、僕はこの「人間的なるあまりに人間的なる」作家――さうした作家は、今の日本の既成文壇は、全く稀有の例外である。
— 萩原朔太郎 『芥川龍之介の追憶』 青空文庫
弟余を顧みて曰く、秀吉の時代、義経の時代、或は又た明治の初年に逢遇せざりしを恨みしは、一、二年前のことなりしも、今にしては実に当代現今に生れたりしを喜ぶ。
— 黒島傳治 『明治の戦争文学』 青空文庫
ここをわれに教えしを、今にして思えばかくれたる児どものありかにあらで、何等か恐しきもののわれを捕えむとするを、ここに潜め、助かるべしとて、導きしにはあらずやなど、はかなきことを考えぬ。
— 泉鏡花 『龍潭譚』 青空文庫
作例 · 標準
今にして思えば、あの時の決断は正しかった。
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子供の頃は理解できなかったが、今にしてその言葉の意味がわかる。
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今にして、なぜあの時あんな行動をとったのか、理由が明らかになった。
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