居続け
いつづけ
名詞
標準
文例 · 用例
私は平常、他の客の時は避けて、出来るだけ麻川氏の室に行かなかったが、赫子は夜自分の宿に帰って行くほかは、殆ど麻川氏の部屋に居続けなので自然、避けてばかりも居られないので、私が赫子に接触する機会が此頃多くなったわけである。
— 岡本かの子 『鶴は病みき』 青空文庫
」「だってお前、床屋が居続けをしていると思や、不思議はあるめえ。
— 泉鏡花 『註文帳』 青空文庫
居続けの朝のことだとの。
— 泉鏡花 『註文帳』 青空文庫
夜半の頃おい神鳴り雨過ぎて枕に通う風も涼しきに、家居続ける東京ならねばこそと、半は夢心地に旅のおかしさを味う。
— 幸田露伴 『知々夫紀行』 青空文庫
そしてきょうわたしたちを自分のお部屋にお呼びになって『わたしはお前さん方を塾から出したくはないけれども、塾に居続ける気はないか』とおっしゃるのよ。
— 有島武郎 『或る女』 青空文庫
こういう朝にこそ居続けの楽しみはあるものを、外記は綾衣に送られて茶屋へ帰らなければならなかった。
— 岡本綺堂 『箕輪心中』 青空文庫
奥二階の夕雛の座敷には居続けの客があるらしく、夕雛が自慢の琴の音が静かな二階じゅうに冴えてきこえた。
— 岡本綺堂 『箕輪心中』 青空文庫
「二三日、此方に居続けたら何うなの?
— 牧野信一 『心象風景』 青空文庫