乱杭
らんぐい
名詞
標準
stakes planted on the ground or underwater at irregular angles and intervals (to obstruct the enemy)
文例 · 用例
そら彼処に古い「出し杭」が列んで、乱杭になっているだろう。
— 幸田露伴 『蘆声』 青空文庫
それから此処へ来る度にわたしはあの釘へわたしの竿を掛けてあの乱杭の外へ鉤を出して釣るのだよ。
— 幸田露伴 『蘆声』 青空文庫
と自分は挨拶して、乱杭のむこうに鉤を投じ、自分の竿を自分の打った釘に載せて、静かに竿頭を眺めた。
— 幸田露伴 『蘆声』 青空文庫
その代り乱杭を二三十本打ちこみましたがね、昼になってその崩れた工合を見ましたらまるでまん中から裂けたやうなあんばいだったのです。
— 宮沢賢治 『化物丁場』 青空文庫
折角入れた乱杭もあっちへ向いたりこっちへまがったりです。
— 宮沢賢治 『化物丁場』 青空文庫
その若々しい色白の顔は燃えるやうに充血して、彼の表情を寧ろ愛嬌深くする乱杭歯が現はれどほしに現はれてゐた。
— 有島武郎 『骨』 青空文庫
勃凸は鼠の眼のやうな眼と、愛嬌のある乱杭歯とで上べツ面のやうな微笑を漂はしながら、「うん」 と頭を強く縦にゆすつた。
— 有島武郎 『骨』 青空文庫
近眼でショボショボして、つぶれそうな眼や、低くて、さきの方ばかり申しわけのように上を向いている小さな鼻や、鼻より突出している大きな口や、黄色い大きな乱杭歯や、それらの一つ一つを、彼は毎日鏡を見ながら呪った。
— 中島敦 『プウルの傍で』 青空文庫
作例 · 標準
敵の侵入を阻むため、川底に鋭い乱杭がいくつも打ち込まれていた。
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城の堀には、舟の接近を防ぐための乱杭が隠されている。
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古い護岸工事の跡なのか、水面に腐りかけた乱杭が顔を出している。
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