霊妙
れいみょう
形容動詞名詞
標準
miraculous
文例 · 用例
相撲は人間の体力の活技で、一方から見れば霊妙な複雑な器械の戦いである、いずれにしても運用する力はいわゆる器械力で、力の作用する目的物は質量を有する物体だから、やはり相撲も力学の広い縄張の中へ入れても好かろうと思う。
— 寺田寅彦 『相撲と力学』 青空文庫
ある霊妙な宇宙の聖霊と人間の叡智との交霊作用のやうにも考へて居た。
— 萩原朔太郎 『月に吠える』 青空文庫
一通り画面を塗りつぶして、さて全体の効果をよく見渡してからそろそろ仕上げにかかろうというときの一服もちょっと説明の六かしい霊妙な味のあるものであった。
— 寺田寅彦 『喫煙四十年』 青空文庫
科学という霊妙な有機体は自分に不用なものを自然に清算し排泄して、ただ有用なるもののみを摂取し消化する能力をもっているからである。
— 寺田寅彦 『量的と質的と統計的と』 青空文庫
自分の持っている電気の作用をどこまでも、正直に霊妙にあらわして行くもの……というような、一種の生意気な哲学めいた懐かしみさえおぼえた。
— 夢野久作 『鉄鎚』 青空文庫
剰さへ諸子の花苑には、宇宙の尤も霊妙なる産物たる清浄|無垢の美花あり。
— 石川啄木 『閑天地』 青空文庫
然れども諸子よ、ひるがへつて乞ひ問はむ、諸子が其霊妙純聖の花を育てながら、よく彼の一老爺が草花より得たると同じ美しき心をば各々の胸に匂はせつゝありや。
— 石川啄木 『閑天地』 青空文庫
すると、そこに人界のものでない霊妙な暖か味が伝わり合い、その潤いはガラス玉のような心臓の内側に凝り付くと、しとり/\滴り溜って幽玄な香りをそこはかとなく漂わせた。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
作例 · 標準
熟練した職人の手から生み出されるその工芸品は、まさに霊妙と言うほかない。
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彼女のバイオリンの音色は、霊妙で、聴く者の魂を揺さぶる力があった。
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自然が作り出す景色の霊妙な美しさに、ただただ息をのんだ。
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