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錯落

さくらく
形容詞-たる副詞-と動詞-サ変
1
標準
mixed
文例 · 用例
その晩もとうとう寝床を起きてしまいまして、幸い月夜でもあり、旅館を出て、錯落とした松樹の影を踏みながら砂浜へ出て行きました。
――或はKの溺死 Kの昇天 青空文庫
水は斜に巨巖の上を幾段にも錯落離合してほとばしり下るので、白龍|競ひ下るなどと古風の形容をして喜ぶ人もあるのだが、この瀧の佳い處はたゞ瀧の末のところに安坐して、手近に樂々と見ることと、巖石の磊※たるをば眼前にする所にある。
幸田露伴 華嚴瀧 青空文庫
この參差錯落たる趣ありてこそ、好畫圖とはなるべきなれといふ。
IMPROVISATOREN 即興詩人 青空文庫
巓は大なる平地にして、大小いろ/\なる熔巖の塊錯落として途に横る。
IMPROVISATOREN 即興詩人 青空文庫
その時自分は「そんな兵隊の並んだやうな町は美しくは無い、強ひて西洋風にしたいなら、寧ろ反対に軒の高さどころか、あらゆる建築の様式を一軒づつ別にさせて、ヱネチアの町のやうに参差錯落たる美観を造るやうにでも心掛けたら好からう」と云つた。
森鴎外 妄想 青空文庫
古伽藍と剥げた額、化銀杏と動かぬ松、錯落と列ぶ石塔――死したる人の名を彫む死したる石塔と、花のような佳人とが融和して一団の気と流れて円熟|無礙の一種の感動を余の神経に伝えたのである。
夏目漱石 趣味の遺伝 青空文庫
青笠に銀の台ある古いらんぷがこの陰惨の大図書室の四周に、はた床上に高々と積みなせるありし世の虚しき錬金の道士、呪文の行者らのこれら怪奇の古書冊を照し出だせば一切は錯落の影を湛へ影は層々の影を生む。
富永太郎 深夜の道士 青空文庫
しかし書を著すものは故に審美学者の所謂無秩序中の秩序を求め、参差錯落の趣を成して置きながら、這般の語を以て人を欺くのである。
森鴎外 伊沢蘭軒 青空文庫
作例 · 標準
彼の記憶は錯落としていて、何が真実か定かではなかった。
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その遺跡からは、様々な時代の遺物が錯落として出土した。
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会議室では、様々な意見が錯落と交わされた。
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錯落(さくらく) — 幻辞.com