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冬牡丹

ふゆぼたん異読 フユボタン
名詞
1
標準
tree peony (Paeonia suffruticosa)
文例 · 用例
お若と云うのは、一輪の冬牡丹を凩に咲かす間もなく、その家で煩いついて、いわゆる労症の、果はどっと寝て、枕も上らないようになると、件の間夫の妹と称する、いずくんぞ知らん品川の女郎上り。
泉鏡花 日本橋 青空文庫
この時ちらちらと降りかかり、冬牡丹、寒菊、白玉、乙女椿の咲満てる上に、白雪の橋、奥殿にかかりて玉虹の如きを、はらはらと渡り出づる、気高く、世にも美しき媛神の姿見ゆ。
泉鏡花 多神教 青空文庫
わきあけも、襟も、乱るる姿は、電燭の霜に、冬牡丹の葉ながらくずるるようであった。
泉鏡花 怨霊借用 青空文庫
姿見の俤は一重の花瓣薄紅に、乳を押へたる手は白くかさなり咲く、蘭湯に開きたる此の冬牡丹
泉鏡太郎 婦人十一題 青空文庫
葛岡は冬牡丹に万両の描いてある銀屏風を眺めていましたが、「僕は、こんな立派な料理屋へ来たのは始めてだ」 と言いました。
岡本かの子 生々流転 青空文庫
試みに我句を聞かせんとて馬糞もともにやかるゝ枯野かな馬糞の側から出たりみそさゞい馬糞のぬくもりにさく冬牡丹鳥居より内の馬糞や神無月馬糞のからびぬはなしむら時雨と息をもつがず高らかに吟ずれば客駭いて去る。
正岡子規 高尾紀行 青空文庫
きッと結んだままな唇も風雪に抵抗する冬牡丹のつぼみの紅を置いたようである。
帝獄帖 私本太平記 青空文庫
作例 · 標準
この庭園では、藁囲いの中で大切に育てられた冬牡丹が、見事に咲き誇っている。
幻辭AI · gemini-2.5-pro
雪景色の中に咲く真紅の冬牡丹は、っとするほど美しい。
幻辭AI · gemini-2.5-pro
お正月の生け花に、縁起物の冬牡丹をあしらった。
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