薩摩琵琶
さつまびわ
名詞
標準
Satsuma biwa
文例 · 用例
茶番をやる水兵もある、軍樂を奏する仲間もある、武村兵曹は得意に、薩摩琵琶『河中島』の一段を語つた。
— 押川春浪 『海島冐檢奇譚 海底軍艦』 青空文庫
第二十九回 薩摩琵琶春枝夫人の物語――不屆な悴――風清き甲板――國船の曲――腕押し脛押と參りませう――道塲破りめ――奇怪の少尉 春枝夫人は清しき眉を揚げ『あゝ其事!
— 押川春浪 『海島冐檢奇譚 海底軍艦』 青空文庫
武村兵曹も其仲間に入つて、頻りに愉快だ/\と騷いで居つたが、何時何處から聞知たものか、例の轟大尉の虎髯はぬつと進み出て『これ、武村兵曹、足下はなか/\薩摩琵琶が巧い相な、一曲やらんか、やる!
— 押川春浪 『海島冐檢奇譚 海底軍艦』 青空文庫
究竟するに紅葉は実を写す特有の天才より移つて、佐太夫なる、或意味に於ての理想的伝記を画き出たるを以て、平常の細微巧麗なる紅葉の作を読み慣れたる眼には、何となく琴曲を欲ふ時に薩摩琵琶を聞くが如きの感あるなれ。
— 北村透谷 『「伽羅枕」及び「新葉末集」』 青空文庫
これや不可と思つて、聲を立てて讀むと何時しか御經の眞似をしたくなつたり、薩摩琵琶の聲色になつたりする。
— 石川啄木 『散文詩』 青空文庫
余興に入り、薩摩琵琶、落語、小樽新聞から派遣された年のとった記者の修養講話――「一日講」――があり、――そして、「酒」が出ることになった。
— 小林多喜二 『不在地主』 青空文庫
何故かと云うと田中君は、詩も作る、ヴァイオリンも弾く、油絵の具も使う、役者も勤める、歌骨牌も巧い、薩摩琵琶も出来ると云う才人だから、どれが本職でどれが道楽だか、鑑定の出来るものは一人もいない。
— 芥川龍之介 『葱』 青空文庫
従ってまた人物も、顔は役者のごとくのっぺりしていて、髪は油絵の具のごとくてらてらしていて、声はヴァイオリンのごとく優しくって、言葉は詩のごとく気が利いていて、女を口説く事は歌骨牌をとるごとく敏捷で、金を借り倒す事は薩摩琵琶をうたうごとく勇壮活溌を極めている。
— 芥川龍之介 『葱』 青空文庫
作例 · 標準
その吟遊詩人は、哀愁漂う薩摩琵琶の音色で、昔の英雄譚を語り始めた。
幻辭AI · gemini-2.5-flash-lite
「この薩摩焼の茶碗は、釉薬の温かみと繊細な絵付けが素晴らしいですね」と、陶芸家は解説した。
幻辭AI · gemini-2.5-flash-lite
博物館では、縄文時代の特徴である独特な擦文様が施された土器が展示されていた。
幻辭AI · gemini-2.5-flash-lite
ウィキペディア
薩摩琵琶(さつまびわ)は、盲僧琵琶の系譜をひく語りもの音楽の一ジャンル。
出典: 薩摩琵琶 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0