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縦枠

たてわく
名詞
1
標準
文例 · 用例
濃いお納戸地に柳立枠の、小紋縮緬の羽織を着て、下着は知らず、黒繻子の襟をかけた縞縮緬の着物という、寮のお若が派手姿と、障子に片手をかけながら、身をそむけて立った脇あけをこぼるる襦袢と、指に輝く指環とであった。
泉鏡花 註文帳 青空文庫
」 と雪代が店へ出ると、紺地に薄お納戸の柳立枠の羽織を、ト、白い手で、踞った八郎の痩せた背中へ、ぞろりと掛けた。
泉鏡花 卵塔場の天女 青空文庫
……横斜に、立枠の台に、円形の姿見を据えた。
泉鏡花 露萩 青空文庫
」 と店つづきの部屋で、独りぽつねんと長火鉢の前に坐っている彼女にいわれ、二階から妹たちも一人一人降りて来て挨拶するのだったが、彼女は鼠に立枠の模様のある新調のお召を出して見せ、「いつ旅行するの。
徳田秋声 縮図 青空文庫
となりに、百代が萌黄立枠の和服で深く椅子の中に靠れ込み、忠一と低い声であきず何か話していた。
宮本百合子 明るい海浜 青空文庫
立枠模様の水浅葱、はでな単衣を著たれども、わが姿、人にまじればうら寂しや。
與謝野晶子 晶子詩篇全集 青空文庫
紫地錦の直垂を着て、綴の錦に金立枠の弓小手をつけて、白重籐の弓を持っていましたが、今なにげなく振仰いで笠の中から見た面を、お松は早くも認めて、「お君様」「はい」「あなた様のお家のお方は、薄化粧をしておいでになりました」「ごらんになりまして?
お銀様の巻 大菩薩峠 青空文庫