駆足
かけあし
名詞
標準
文例 · 用例
ありとあらゆる罪悪の淵の崖の傍をうろうろして落込みはしないかとびくびくしている人間が存外生涯を無事に過ごすことがある一方で、そういう罪悪とおよそ懸けはなれたと思われる清浄|無垢の人間が、自分も他人も誰知らぬ間に駆足で飛んで来てそうした淵の中に一目散に飛込んでしまうこともあるようである。
— 寺田寅彦 『変った話』 青空文庫
志村も同じ心、後になり先になり、二人で歩いていると、時々は路傍に腰を下ろして鉛筆の写生を試み、彼が起たずば我も起たず、我筆をやめずんば彼もやめないという風で、思わず時が経ち、驚ろいて二人とも、次の一里を駆足で飛んだこともあった。
— 国木田独歩 『画の悲み』 青空文庫
モオラン(Morning-run)と称する、朝の駆足をやって帰ってくると、森さんが、合宿|傍の六地蔵の通りで背広を着て、俯いたまま、何かを探していました。
— 田中英光 『オリンポスの果実』 青空文庫
朝の楽しい駆足、Aデッキを廻りながら、あなた達が一層下のBデッキで、デンマアク体操をしているのが、みえる処までくると、ぼくはすぐあなたを見付けます。
— 田中英光 『オリンポスの果実』 青空文庫
その次、Bデッキの上まで来るとあなたは腕をあげ脚を思い切り蹴上げている、というように、以前は、嫌いだった駆足も、駆けている間中、あなたが見えるといった愉しさに変りました。
— 田中英光 『オリンポスの果実』 青空文庫
翌朝、いつもの様に、朝の駆足をやっているときです。
— 田中英光 『オリンポスの果実』 青空文庫
翌朝、いつもの様に、|朝の駆足をやっているときです。
— 田中英光 『オリンポスの果実』 青空文庫
モオラン(Morning-run)と称する、朝の駆足をやって帰ってくると、森さんが、合宿傍の六地蔵の通りで背広を着て、俯いたまま、何かを探していました。
— 田中英光 『オリンポスの果実』 青空文庫