奉公口
ほうこうぐち
名詞
標準
place of employment
文例 · 用例
しかし何処かに奉公口を見つけるまでは、どうかここの家に置いてくれというのである。
— 岡本綺堂 『有喜世新聞の話』 青空文庫
それは無理のないことでもあり、今さら残酷に逐い出すにも忍びないので、溝口も承知してそのままにして置くと、お筆は矢田の母のところへ行って、どこにか相当の奉公口はあるまいかと相談したが、彼女を憎んでいるお銀は相手にならなかった。
— 岡本綺堂 『有喜世新聞の話』 青空文庫
お筆はさらに近所の雇人|請宿へ頼みに行ったが、右から左には思わしい奉公口も見いだせないらしく、二月の末まで溝口家にとどまっていた。
— 岡本綺堂 『有喜世新聞の話』 青空文庫
お筆も一時そうした方法を取って、奉公口を探すのではあるまいかと溝口は想像していた。
— 岡本綺堂 『有喜世新聞の話』 青空文庫
「奉公口を見付けるまでといつても、あなたのはただの下女やお針では行けないのだし、晝間だけどこかの學校へやつて貰へるやうなところは、なか/\見付かりさうもないから、ねえ――」「金を持たずに出て來たのだ、な。
— 發展 『泡鳴五部作』 青空文庫
「じゃ、まいりましょう、何も心配しないのが好いのですよ、今はどこにも婢が足りなくって困っている時ですから、幾等でも奉公口はあるのですよ」 二人は歩きだした。
— 田中貢太郎 『女の首』 青空文庫
年頃の娘を浪々の兄の手もとにおいて、世帯やつれをさせるのも可哀そうだと思って、彼は妹のために然るべき奉公口を探していた。
— 岡本綺堂 『籠釣瓶』 青空文庫
もし長年するようならば、嫁入りの世話までしてやってもいいというので、まず結構な奉公口である。
— 岡本綺堂 『籠釣瓶』 青空文庫
作例 · 標準
娘を少しでも条件の良い奉公口へ入れたいと、親たちは必死にツテを探した。
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彼は紹介状を手に、新しい奉公口である老舗の呉服屋を訪ねた。
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戦後の混乱期、食べるために必死で奉公口を探し回った記憶がある。
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