弁識
べんしき
名詞
標準
文例 · 用例
その望みの対象をば、あるいは何物ともしかと弁識していなかったのではあるまいか。
— 森鴎外 『安井夫人』 青空文庫
加うるに人物がそれぞれの歴史や因縁で結ばれてるので、興味に駆られてウカウカ読んでる時はほぼ輪廓を掴んでるように思うが、細かに脈絡を尋ねる時は筋道が交錯していて彼我の関係を容易に弁識し難い個処がある。
— 内田魯庵 『八犬伝談余』 青空文庫
その望みの対象をば、或は何物ともしかと弁識していなかったのではあるまいか」と結んでいる。
— ――「父上様」をめぐって―― 『鴎外・漱石・藤村など』 青空文庫
当今、幕府は幼冲にして、弁識する所なし。
— 徳富蘇峰 『吉田松陰』 青空文庫