相宿
あいやど
名詞
標準
staying in the same inn or hotel
文例 · 用例
」 婆々はひしひし、大手の木戸に責め寄せたが、「しかし貴客、三人、五人こぼれますのは、旅籠でも承知のこと、相宿でも間に合いませぬから、廊下のはずれの囲だの、数寄な四阿だの、主人の住居などで受けるでござりますよ。
— 泉鏡花 『伊勢之巻』 青空文庫
かういふ所の習慣で相宿の客とは別懇に成り易いものなので自分もいろ/\の人と交際をした。
— 長塚節 『竹の里人〔一〕』 青空文庫
「高浜では、可心に相宿がありました。
— 泉鏡花 『河伯令嬢』 青空文庫
その時かの李香が相宿のよしみで親切に看病してくれたので、彼は死にぎわに自分の秘密を残らず懺悔して、自分は罪のふかい身の上であるから、こうして穏かに死ぬことが出来れば仕合せである。
— 岡本綺堂 『女侠伝』 青空文庫
御相宿なら半値に致スまするがいかがでござりまする」 しきりと慇懃に揉み手をしながら、天下の御直参もまるで眼中にないもののような容子でした。
— 仙台に現れた退屈男 『旗本退屈男 第七話』 青空文庫
若いときに旅をしてある宿屋に泊ると、相宿の山伏が何かの話からその太刀をぬいて見せた。
— 岡本綺堂 『青蛙堂鬼談』 青空文庫
その夜は相宿の人々と炉を囲んで、見るもの聞くもの一々日記帳に書き留めるので、警察の探索方と誤られて、非常に丁寧に取り扱われたなどという※話がある。
— 岡本綺堂 『寄席と芝居と』 青空文庫
それは木賃同様の貧しい宿屋に泊まった時のことで、相宿の女が親切に看病してくれた。
— 菊人形の昔 『半七捕物帳』 青空文庫
作例 · 標準
例句