訝しい
いぶかしい
形容詞
標準
suspicious
文例 · 用例
鼈甲屋や、衣裳屋、指物屋なぞの出入りが間遠になって来たのは、どうも怪訝しいと言う近所界隈の取沙汰じゃ……吾々もドウモそこいらが臭いような……事件の起りはその辺ではないかと言いたいような気持がするが、それから奥の深い事情が一つも判然らんけに困っとる。
— ――博多名物非人探偵 『狂歌師赤猪口兵衛』 青空文庫
廉平は我ながら、訝しいまで胸がせまった。
— 泉鏡花 『悪獣篇』 青空文庫
お前達が寝よる位置がわかれば良えのじゃが……ところで、それにしても怪訝しいのう。
— 夢野久作 『巡査辞職』 青空文庫
――しかし可訝しい、いや可訝しくはない、けれども妙だ、――あの時、そうだ、久しぶりに逢って、その逢ったのが、その晩ぎり……またわかれになった。
— 泉鏡花 『第二菎蒻本』 青空文庫
実は――――「……小説が上手に書けますように……」 どうも可訝しい、絵が上手になりますように、踊が、浄瑠璃が、裁縫が、だとよく解えるけれども、小説は、他に何とか祈念のしようがありそうに思われる。
— 泉鏡花 『薄紅梅』 青空文庫
そうして腕を組み直しながら、今一度よく考え直してみましたが、そのうちに私は又、とても訝しい……噴飯したいくらい変テコな事実に気が付いたのです。
— 夢野久作 『死後の恋』 青空文庫
けれども、首をくくるのに、目隠をするのは可訝しい。
— 泉鏡花 『甲乙』 青空文庫
あるいはまだ自宅に電話が引いてないせいではないかとも思ったが、それにしても怪訝しいと言うので、よく姉たちと話合ったものであったが、この不思議は間もなく解けた。
— 夢野久作 『少女地獄』 青空文庫
作例 · 標準
見慣れない男が家の周りをうろついていて、とても訝しかった。
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彼の証言にはいくつかの食い違いがあり、訝しく感じた。
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そんなうまい話があるなんて、どうも訝しい。
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彼女の急な態度の変化に、皆が訝しい目を向けた。
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