招牌
招牌
名詞
標準
文例 · 用例
かうした暗い光線はどこからくるのかあるいは理髮師や裁縫師の軒に artist の招牌をかけ野菜料理や木造旅館の貧しい出窓が傾いて居る。
— 萩原朔太郎 『定本青猫』 青空文庫
どこにぶらさげた招牌があるではなし交易をしてどうなるといふあてもありはしない。
— 萩原朔太郎 『定本青猫』 青空文庫
しかしその頃からみると、室内の調度や家具が古くなり、ハタオリ器械や、酒場の招牌や、腕の缺けた彫刻や、壞れた車輪や、投げ出された椅子などのガラクタ(と言つては失禮だが)に年代の錆がついて、大へん雅趣が深くなつた。
— 萩原朔太郎 『歳末に近き或る冬の日の日記』 青空文庫
」一まず彼室の休息所へ、しばし引込みたまうにぞ、大切なる招牌隠れたれば、店頭|蕭条として秋暮の歎あり。
— 泉鏡花 『貧民倶楽部』 青空文庫
さてまた団子坂の景況は、例の招牌から釣込む植木屋は家々の招きの旗幟を翩翻と金風に飄し、木戸々々で客を呼ぶ声はかれこれからみ合て乱合て、入我我入でメッチャラコ、唯|逆上ッた木戸番の口だらけにした面が見える而已で、何時見ても変ッた事もなし。
— 二葉亭四迷 『浮雲』 青空文庫
(伊太利の小料理屋にて「オステリア、エエ、クチイナ」と招牌懸けたる類なるべし。
— IMPROVISATOREN 『即興詩人』 青空文庫
處々に懸けし招牌には押韻したる文もて精進食の名を列べ擧げたり。
— IMPROVISATOREN 『即興詩人』 青空文庫
又|招牌の遺れるあり。
— IMPROVISATOREN 『即興詩人』 青空文庫