補い
おぎない
名詞頻度ランク #31561 · 青空 43 例
標準
replenishment
文例 · 用例
もう雪も解け出しそうなものだといらいらしながら思う頃に、又空が雪を止度なく降らす時などは、心の腐るような気持になることがないではないけれど、一度春が訪れ出すと、その素晴らしい変化は今までの退屈を補い尽してなお余りがある。
— 有島武郎 『北海道に就いての印象』 青空文庫
そういうときはどちらか一方の不足の方面が補いに出て来ます。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
この過不及のない補い方は全く実相の理に明るい達識の人に望まれます。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
この身体のしんを使う仕事には始終、補いのつく食いものを摂らねば業が続かん。
— 岡本かの子 『家霊』 青空文庫
殊に梅干の肉は拷問のあいだに喉の渇きを助け、呼吸を補い、非常に有効であると伝えられているので、往々それを口にして白洲へ出るものがある。
— 岡本綺堂 『拷問の話』 青空文庫
おのれの才能にも、学殖にも絶望した一人の貧しい作家は、いまは、すべてをあきらめて、せめて長寿に依って、なんとか補いをつけようと心ひそかに健康法を案じている様子である。
— 太宰治 『春の盗賊』 青空文庫
薬も何も貴方何の病気だか、誰にも考えが附きませぬので、ただもう体の補いになりますようなものを食べさしておくばかりでございますが、このごろじゃ段々|痩せ細って、お粥も薄いのでなければ戴かないようになりました。
— 泉鏡花 『湯女の魂』 青空文庫
しかし、その時はまだその時で、一層奮励の筆をもって、補いをつけることが出来ると、覚悟した。
— 岩野泡鳴 『耽溺』 青空文庫
作例 · 標準
例句